Biz/Zine上で「デザインによる都市OSの変換」「Design×Management=Innovation」を連載中の佐宗邦威氏は、新刊『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』を3月7日にダイヤモンド社より発売する。
「論理に裏打ちされた戦略があってこそ、成功にたどりつける」──これがかつてのビジネスの常識だった。しかし「他者モードの戦略」は、いたるところで機能不全を起こしつつある。その背後で、いま、マーケットに強烈なインパクトを与えているのは、「根拠のない直感・思い込み」「人に理解できない感性・ビジョン」を見事に手なずけた人たちだ。他方、世の中には、「感性=天賦のもの」であり、「センスのいい人には勝てない」という思い込みがある。戦略デザインファーム「BIOTOPE」を運営し、さまざまな企業・組織のイノベーション創出に携わってきた著者は、これを正面から否定する。
「開成→東大法→外資系マーケ」という典型的な「左脳型キャリア」を歩んできた佐宗氏だが、本書では、米国の一流デザインスクールでの学びを、より一般的な実践メソッドに落とし込んだ。彼の提唱する「ビジョン思考(Vision Thinking)」の強みは、必ず「具体的なアウトプット」が得られることだ。「妄想→知覚→組替→表現」の4段階サイクルを回すだけで、誰でも一定の成果物を手にすることができる「感性ベースの思考法」の決定版となっている。
目次
- はじめに 「単なる妄想」と「価値あるアイデア」のあいだ
- 第1章 「直感と論理」をめぐる世界の地図
- 第2章 最も人間らしく考える
- 第3章 すべては「妄想」からはじまる
- 第4章 世界を複雑なまま「知覚」せよ
- 第5章 凡庸さを克服する「組替」の技法
- 第6章 「表現」しなきゃ思考じゃない!
- 終章 「妄想」が世界を変える?
- おわりに 夢が無形資産を動かす時代