今回開発した機能は、横浜銀行が導入しているインテックのCRMシステム「F3(エフキューブ)」に、FRONTEOの自然言語処理AIエンジン「KIBIT(キビット)」をAPIで連携し、AIによる記録内容の一次チェックを可能にするもの。「KIBIT」は日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上に構築されており、NTTデータフォースがAI分析サーバの管理を行っている。
なお、この機能は、2018年5月に実施した金融庁の「FinTech 実証実験ハブ」の結果を受けて開発したもの。この実証実験において、横浜銀行は「注意するべき営業応接記録の発見」について、人間による従来型のチェック・KIBITを併用したチェックの比較実験を実施。比較実験の結果、KIBITを併用したチェックは、作業時間の大幅な短縮をしながら、同一時間内でより多くの発見が可能となることが証明されたという。今回の営業応接記録チェック機能は、本実証実験の結果を受けて、実験成果を実際の業務に応用することを目的としている。
横浜銀行は2020年度上期中に本機能の運用を開始し、営業担当者が営業応接記録を作成する時間や、その記録を役職者がチェックする時間を5割削減して業務を効率化するとともに、業務の高度化(特定記録の検知率向上)と標準化(一定の品質確保)を目指すとしている。