今回の実証実験では、町民宅に設置した生ごみ処理機で処理した乾燥ごみを回収して堆肥化。肥料として新富町内の市民農園やコミュニティーガーデンに還元し、野菜などの農作物の栽培、収穫につなげるという食農循環システムとまちの緑地化の検証と研究を行う。
あわせて、家庭内の食品ロス低減にも取り組む。燃えるごみの約40%占めるという生ごみを減らし、再活用する一連の食農循環活動に地域住民の参画を促進し、食品ロス削減や生ごみ減量への意識改革、ごみを出さないライフスタイルの実践につなげていくという。
実証実験での検証内容
- 生ごみ削減量の把握とごみ処理費用、ならびにCO2放出量削減における効果
- 生ごみ堆肥の信頼性検証、ならびにその活用先検討
- コミュニティーファームの運営や、一連の食農循環活動への地域住民参画による地域の活性化
各主体の役割
新富町
- 実証実験場所およびデータ提供
- 町民モニターの選出、モニター宅で処理された乾燥ごみの回収、回収された乾燥ごみの肥料化やそれを活用するコミュニティーファームの運用など一連の町内活動のプロデュース
南九州大学
- 堆肥の成分分析、信頼性検証などの技術サポート
- 生ごみ堆肥の出口戦略、食農循環システム全体の組織設計
- 各種ワークショップ開催などによる住民教育、啓発活動のサポート
パナソニック
- 生ごみ処理機の提供
- 生ごみ処理機を活用した食農循環プラットフォーム/サービスの提案
- 本プロジェクトのトータルサポート
- 地域が抱える課題の検証と課題解決に向けた具体的取り組みの推進、実施にむけた民間企業支援