OMO時代のリーダーシップと組織の変化
藤井:OMOの時代では「ジョイントビジョン」が重要だという話もあります。スマートシティやMaaSなど、プロジェクトがリアルで大規模化していくと、それをまとめ上げるのは技術よりも「世の中、人の生活がこうなると良い」という共有ビジョンだということです。川邊さんがビジネスを進めてきた中で、リーダーシップの変化は感じますか。
川邊:すごく感じます。特にベンチャー企業は、ジョイントビジョンを持つことで、かなりの人と資金を集められるようになってきました。情報技術によって生活を変革することができるし、オープンソースとクラウドによって夢が叶うプラットフォームも作ることができます。このような体験が20数年分累積しているので、実現可能性を証明せずとも、ビジョンに共鳴して、人材や投資が集まるようになりました。