両社は、出版流通関連のステークホルダーが以下4つの改革を実施し、出版流通基盤を再構築することで、生活者の購読機会を拡大するとともに、ステークホルダー各社の収益改善にもつながるとしている。
4つの改革
- 製造・物流改革:製造と物流の連携による適時・適量の配本体制の確立
- 情報流通改革:読者の需要情報(注文・購買)や書店・出版社の在庫を共有する情報基盤の確立
- 商流改革:読者の需要に応じたマーケットイン型販売体制の確立
- 販促改革:書店の顧客向けのマーケティング力の強化、新たな読者獲得手法の提供
4つの改革における取り組み
取り組みの第一弾として、これまでDNPが丸善ジュンク堂書店と共同で整備してきた書籍流通センターを、新たにトーハン桶川SCMセンター内に設置。トーハンの倉庫・物流機能との連携を強化して、「製造・物流改革」を推進する。設置時期は2022年夏~秋を予定。
また、1冊から製造可能なDNPの書籍製造一貫工場(白岡工場)との連携強化や、出版社倉庫との連携拡大により、「情報流通改革」としての適時・適量の配本を実現する。
これらの取り組みを土台とし、「商流改革」の一環として、読者ニーズを起点とした共同仕入の取り組みを進めるとともに、「販促改革」として書店での販売力の向上を図っていく。