「Z AIアカデミア」では、グループ企業であるヤフー、LINE、一休、アスクル、ZOZOグループが初期コア企業として参加し、AI人材が集まり学ぶ場を提供することで、グループ内における知識の共有やAIを利用したビジネス協業を促進する。研究者やエンジニアのみならず、“AIを活用する”プロダクトマネージャーやプロデューサーといった多様な職種も含め、“文理両軸”におけるAI人材の育成に注力してくという。
ZHDグループでは、AIを中心に各事業を成長させるため、5年間で5,000億円の投資、そしてAI活用に携わる国内外のエンジニアについて、5年間で5,000名の増員を計画している。一方、経済産業省が発表した調査によると、国内で不足するAI人材は2025年には8.8万人、2030年には12.4万人にまで拡大すると試算されている。このような環境の下、ZHDは、外部からの増員のみならず、「Z AIアカデミア」においてグループ内の人材を交流・育成することで、内部からの人材活性化を促すという。
「Z AIアカデミア」は、まず「AIケーススタディコミッティ」を設置し、AI技術のアルゴリズムやビジネスへの利活用事例を紹介する座学や、ワークショップやグループ人材の交流会を通して、参加者の知識向上を目指す。また、研究者やエンジニアのみならず、今後の業務遂行やスキルアップを図るシーンでAIの知見が有益となる幅広い職種を「AIを活用する人材」として定義し、ノンエンジニアや文系出身人材からのA Iプロフェッショナルの育成にも注力していく。なお、「Z AIアカデミア」では、初期コア企業だけでなく、すべてのZHDグループ社員・契約社員に向けた学習機会の提供やコミュニティ形成も積極的に行っていくという。
ZHDは、グループ全体のAIに関するナレッジ・実践力の底上げ・人材育成を図ることによって、AI人材不足という社会課題とも向き合いながら、「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」の実現を目指すとしている。