薬王堂およびPALTACは「サプライチェーン イノベーション大賞2025」の大賞を受賞した。

　同賞は、サプライチェーン全体の最適化に向けて優れた取り組みを行い業界を牽引した事業者に対して、経済産業省が支援する製・配・販連携協議会がその功績を表彰するものだ。

　薬王堂とPALTACは、これまで別々で行うことが業界の常識であった非食品部門と食品部門の物流を、一括して取り扱う（PALTACへ委託する）ことで、物流生産性を飛躍的に改善した。

　加えて、今回の取り組みに際する複合的な課題（経済的課題、社会的課題など）を両社で共有し、解決に向けた取り組みを実施。これにより、配送に要する人手やトラック台数および二酸化炭素排出量を2～3割低減し、配送費の削減やホワイト物流の推進につなげている。

　さらに、配送回数の減少にともない店舗での荷受け作業も減少。既に非食品部門で導入されているカテゴリ納品（※）を食品部門にも導入することで、陳列作業の効率化を図り、働き方改革にも貢献した。

※店舗の売り場構成に合わせて、カテゴリごとに商品を分類して納品すること　

　今後も両社は取り組みを通じて得られた知見と成果を基に、持続可能で効率的な物流ネットワークの構築を目指す。

【関連記事】
・A.T. カーニー、グローバル調達・サプライチェーン専門家集団「PROKURA」の日本拠点を設立
・o9ソリューションズとトヨタ自動車、サプライチェーン変革と業務効率化向上のためSaaS契約を締結
・旭化成、経済産業省GXサプライチェーン構築支援事業に採択　グリーン水素製造システムの供給体制拡大