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リアルテックファンドとKOBASHI、リアルテックベンチャーの製造支援を行う取り組みを開始

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 リアルテックホールディングスは、KOBASHI HOLDINGS(以下、KOBASHI)と共同で、リアルテックベンチャーの製造支援を行う取り組みとして、「Manufacturing Booster」を開始した。

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リアルテックベンチャーが抱える製造面の課題

 リアルテックベンチャーの多くは、価値ある研究開発を行いながらも、製品化の前に立ちはだかる数々の課題に悩まされているという。特に「量産化の壁」と呼ばれる試作段階から量産へと移行するプロセスや、技術起点での発想から一歩前進することが求められる「顧客開拓の壁」といった課題は大きなハードルとなっている。また昨今では、技術の高度化やマーケットの新規性などにより製造業における経験則が通用しない場面が増え、ものづくり上の意思決定の難易度は上がる一方となっているのだという。

スタートアップと共に、ものづくりを模索する

 上記のような背景において重要なことは、決まった仕様の製品を量産化に導く支援ではなく、ベンチャーに対して製造面における現状を聞き出し、ベンチャー側が認識していない部分も含めてリスクを洗い出すことで、量産化までの必要な工程、優先順位を可視化するプロセスだと、述べている。

 「Manufacturing Booster」では、100年以上ものづくりに向き合ってきたKOBASHIの熟練された製造技術・ノウハウを活用し、リアルテックベンチャー向けのものづくり診断サービスを提供するとともに、段階にあった開発・製造支援を行うとしている。

 ものづくり診断サービスの具体的な内容は以下の通りで、各ベンチャーのものづくりの状況に応じた、やるべきタスクとその優先順位の明確化を図る内容となっている。

  • ベンチャー側で「問診票」に記載いただき、ものづくりの課題感を大まかに把握する。
  • 複数回にわたるヒアリングを通じた「診断」を行い、より本質的な課題を認識する。
  • 「カルテ」という形で、ものづくりの段階に応じた現状の課題と解決方針を言語化し、ベンチャーとの対話を通じて解像度を上げてく支援を行うとしている。

Manufacturing Booster

 この支援は老舗メーカーからベンチャーへ一方向的に手を差し伸べるような取り組みではないという。従来的な製造業の常識に囚われることなく、現代のものづくりの世界において、ベンチャーとともに「ものづくりの正解」への道を切り拓く。その姿勢を体現するのが、この「Manufacturing Booster」だと位置づけている。

リアルテック領域に最適化した機能別ハンズオン支援体制

 リアルテックファンドは、投資先に対する資金調達や事業支援だけでなく、技術の社会実装に必要な様々な専門的知見を提供するための支援を行っているという。これまでに広報、クリエイティブ、採用、知財、M&A/IPO等の支援体制を整えてきとしている。今回「Manufacturing Booster」による製造支援が加わり、より一層リアルテック領域に最適化した機能別ハンズオン支援体制を確立することが出来たと述べている。

Manufacturing Booster

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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