ソフトバンクとALES、u-bloxは今後、高精度測位サービスのグローバル展開に向けて、下記の取り組みについて検討する。
グローバルな補正情報配信基盤の開発
国や地域によって異なる補正信号のフォーマットを配信システム上で統一し、国や地域を問わず利用できる補正情報配信基盤を、2022年内をめどに開発する。これにより、「ichimill」または「PointPerfect」を利用している企業は、両サービスの対象エリア内であれば、国や地域ごとにサービスを契約しなくても、高精度測位が行えるようになるという。
グローバル対応デバイスの共同開発
グローバルに利用できるGNSS受信機やモジュールの開発に向けて取り組んでいく。
測位精度の向上とサービス対象エリアの拡大
現在u-bloxが「PointPerfect」を展開している欧米エリアについて、ソフトバンクが「ichimill」の提供で培ってきたノウハウを活用しながら、測位精度の向上を検討する。さらに、アジア圏などへのサービス対象エリアの拡大についても、3社で検討していく予定だという。
また、ソフトバンクでは、海上や上空、発展途上国やルーラルエリアなどのインターネット環境が整っていない地域においても、誰もがインターネットに接続できる世界を目指して、宇宙空間や成層圏から通信ネットワークを提供する非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network、以下「NTN」)ソリューションの展開に向けて取り組んでいる。今後は、NTNの帯域に適した少量データの補正情報配信など、NTNソリューションと連携したサービスの開発も検討していくとしている。