Business Book Academy 2015.4.14
クリエイティブ×ビジネスによる価値創造
takram design engineering | Pendulum of Design Innovation
主催 : 翔泳社 Biz/Zine 4月14日(火) 参加無料(事前登録) @東京・品川
takramは、デザインエンジニアのほか、グラフィックデザイナーやサービスデザイナーといった多様なメンバーが集うクリエイティブ・イノベイティブ・ファームです。東京とロンドンの2拠点をベースに、ハードウェアからソフトウェア、そしてサービス、スペース、ブランディングなど、さまざまな企業や組織とともに多様なプロジェクトに取り組んでいます。本セミナーでは、takramの最新事例の紹介やそれを生み出す方法論、さらにはビジネスへの応用・実践を、小さなワークも交えてご紹介します。
第1部 振り子の思考
takramでは、こうしたプロジェクトに対し、複数の専門領域や思考作法の間を行き来する「振り子の思考」を駆使しながら創造と変革のプロセスに取り組んでいます。振り子の思考は、「プロトタイピング」、「ストーリー・ウィーヴィング」、「プロブレム・リフレーミング」などからなる、イノベーションを起こすための一連の作法です。 第1部ではtakramが日々取り組んでいる、こうした創造と変革のプロセスについて、過去のプロジェクト事例を交えながらご紹介します。
第2部 after 0→1
デザインシンキングを始め、0から1を生み出すさまざまな手法がスタートアップ、大企業、行政、新興国等の多様な文脈、系譜から生まれ、イノベーションを生むための第一歩の方法論が日本でも広く普及しつつあります。 しかしながら、こうした0→1の創造のプロセスを経た後、ビジネスモデルを構築し、最終的にエンドユーザーの手に届けるには、それまでとは全く違うゲームのルールで市場と対峙する必要があります。 AppleやFacebook、Amazon等のイノベーティブな企業は、表から見える、製品の形状やインターフェースの優位性のみならず、バックグランドのオペレーションや、従来のビジネスではあまり顧みられることのなかった、ヒトの行動様式の深い理解に基づいたサービス、エコシステムのデザインが行われています。 第2部では、そうした”Iceberg Underwater(水面下の巨大な氷山)”にも光を当て、ビジネスを有機的なエコシステムと捉え、どうそのシステムをレバレッジしていくか、また、一般生活者の、ランダムで捉えどころのない非合理的な行動様式をどうモデル化していくか、革新的なプロダクトやサービスを新市場に導入する際に、どう一般生活者の脳内にそれらのシンボルとイメージを作り上げていくかに関し、事例を交えつつ、多様な視点でイノベーションに取り組むための視座を紹介します。
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講師
渡邉康太郎
ディレクター / デザインエンジニア
サービス企画立案、企業ブランディング、UI/UXデザイン、アート作品制作などを通して「ものづくりとものがたり」の両立を探求。アテネ、香港、東京で育つ。慶應大学SFC在学中の起業、ブリュッセルへの国費留学などを経て07年創業期のtakramに参加。著作「ストーリー・ウィーヴィング」では実務を通して体系化したクリエイティブなプロジェクト運営手法を紹介。独自のワークショップ形態や発想手法を組み合わせ、国内外の企業や大学向けの研修・講義や執筆活動を展開。最新作の例として虎屋と製作した未来の和菓子「ひとひ」、Andaz Tokyoのブランドムービー、ドン・ペリニヨンのイベント「Creative Collision」のディレクション、「Wabi-Sabi わびさびを読み解く」の巻末エセー執筆、「Thisis Service Design Thinking」の監修・解説等。デザインやリサーチ手法に関するウェブ連載も。香港デザインセンターIDK客員講師。受賞多数。趣味は茶道。
佐々木康裕
クリエイティブリード/サービスデザイナー
総合商社にてベンチャー企業等との事業立ち上げ、シリコンバレーを含む国内外でのベンチャー投資等を手がける。2011年より経済産業省に出向し、Big dataやIoT(Internet of Things)等に関するイノベーション政策の立案を担当。ユーザリサーチから、コンセプト立案、サービス、ビジネスモデルのデザインを得意とする。2014年からtakramに参加。2005年早稲田大学政治経済学部卒業。2014年イリノイ工科大学Institute of Design修士課程(Master of Design Method)修了。