旭化成は、自動車や電子部品等の部品材料として使用される機能樹脂製品を対象に、NTTデータと共同で製品グレードごとの温室効果ガス(以下、GHG)排出量を把握し、カーボンフットプリント(以下、CFP)を算出する基盤を構築した。この基盤は4月より運用を開始しており、5月からは顧客へのCFPデータの提供を開始するという。
CFP算出基盤の概要
特長1:調達原料から輸送、外注加工、自社製造・出荷までのGHG排出を網羅
上流にあたるサプライヤーから仕入れた原料別CFPに、外注加工や自社の製造プロセスで発生したGHG排出を配分し加算することにより、サプライチェーン上流から製造・出荷までのプロセスを網羅したCFPの可視化に成功している。
特長2:複雑なサプライチェーンに対応し、最終製品別に月次でCFP算出が可能
複雑なサプライチェーンを網羅するために、高速演算を強みとする計画・分析ツール「Anaplan(アナプラン)」を導入。原料、製造拠点のさまざまなデータをAnaplanに入力し、月次で製品別CFPの把握が可能となった。
特長3:経営情報と組み合わせて、価格とCFPの二軸での分析を実現
この基盤は既に稼働していた経営情報基盤を拡張し実現したことにより、様々な視点で価格とCFPを組み合わせた分析が可能となった。これらの分析にはBIツールである「Tableau」を用いて可視化を行っている。