SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineニュース

花王、CO2リデュースイノベーションと2040年カーボンゼロに向けた目標と2021年実績を発表

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

 

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

 花王は、脱炭素社会の実現に向け、CO2の「リデュースイノベーション」と「リサイクルイノベーション」に取り組むことで、事業活動に伴い排出されるCO2を2040年までにゼロ、2050年までにネガティブをめざしている。花王は2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。今回の取り組みは「脱炭素」に貢献する活動であり、この「脱炭素」目標の達成に向けて設定した中長期目標は、国際的なイニシアチブであるSBTイニシアチブ(SBTi)から「1.5℃目標」の認証を取得。事業の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことをめざす国際的なイニシアチブ「RE100」にも加盟している。2021年の実績のひとつとして、国内のすべてのロジスティクス拠点(55カ所)等で使用電力100%再生エネルギー化を達成。

Kirei Lifestyle Plan
花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」/※クリックすると拡大します

CO2リデュースイノベーション/2040年カーボンゼロに向けた目標と2021年実績

 2021年は、従来の非化石証書の活用に加え、購入電力では新たに採用したコーポレートPPAの花王本社(茅場町事業場)での活用、使用電力では花王グループ最大の自家消費用太陽光発電設備の酒田工場への導入(パネル発電容量合計2,845kW)など、電力の再生エネルギー化を進めた。また、国内のすべてのロジスティクス拠点(55カ所)、すみだ事業場(含む東京工場)、酒田工場において、使用電力の100%再生エネルギー化も実現している。

 2022年は、2021年に設定額を引き上げた社内炭素価格制度を、従来の日本に加えグローバルで採用することで、CO2排出量の少ない設備や自家消費用太陽光発電設備の導入を進めながら、引き続き再生可能エネルギーの使用を加速していくという。現時点での進捗としては、1月に栃木工場、2月に花王本社(茅場町事業場)で使用電力の100%再生エネルギー化を達成している。

目標:スコープ1+2 CO2排出量(絶対量)を2030年までに55%削減 (基準年2017年)

  • 2021年実績:20% (2020年15%)

目標:使用電力における再生可能エネルギー化比率を2030年までに100%

  • 日本・海外の使用電力の再生可能エネルギーの比率:日本 51%、海外25% (2020年 日本32%、海外23%)
  • 自家消費用太陽光発電設備の導入拠点 (2021年末時点):17拠点(2020年 13拠点)

目標:製品ライフサイクルCO2排出量(絶対量)を2030年までに22%削減(基準年2017年)

  • 2021年実績:4% (2020年4%)

 製品ライフサイクル各段階で排出されるCO2の割合は、「原材料調達」と「使用」が大きい点が特徴。「原材料調達」では原材料削減や再生プラスチックの使用、「使用」では水の使用によるCO2の排出を抑える節水製品の展開、「廃棄・リサイクル」では植物由来などの天然原料の利用、包装容器のプラスチック使用量削減等を引き続き推進するという。

目標:花王の製品・サービスを利用することにより社会全体でCO2を削減する量 2030年までに1000万トン

  • 2021年実績:4,564千トン(2020年4,022千トン)

 これらの活動に加え、コンシューマープロダクツ事業やケミカル事業において、社会のサステナビリティに貢献する製品・サービスや技術の開発を進めているという。その目標として、新しい製品・サービスを提供することにより、従来の製品・サービスの製品ライフサイクルCO2と比べて削減された量を「削減貢献量」とし、目標を設定している。

 花王グループは、2021年から、「Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画「K25」をスタートしている。経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでいくと述べている。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
関連リンク
この記事の著者

BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング