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富士通と和歌山県立医科大学、ミリ波センサーを用いて高齢者の転倒などを検知する見守り技術の実証開始

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 富士通と和歌山県立医科大学は、ミリ波センサーを用いて人の姿勢を推定し、行動を検知するAI技術「行動分析技術 Actlyzer(アクトライザー)」を活用した見守り技術を用いて、転倒などの状況を発見し骨折などの重症化リスクの低減を目指す実証実験を開始する。

 富士通は、同実証実験の取得データを分析するとともに、医療現場の知見を用いて和歌山県立医科大学が評価した分析結果をもとに見守り技術の向上に取り組む。また、同技術を活用し、病院などにおいて高齢者の重大な障がいにつながる転倒などの動作を即時に検知し職員に通達する見守りサービスを開発し、2023年度中の提供を目指すという。

実証のコンセプト<br/>[画像クリックで拡大表示]
実証のコンセプト
[画像クリックで拡大表示]

 実証実験の概要は以下のとおり。

実施期間
  • 2022年11月21日~2024年3月31日
内容
  • ミリ波センサーを用いた見守り技術:富士通が7月に開発した、ミリ波センサーを用いて人の姿勢を推定する技術と、行動分析技術 Actlyzerを連携。プライバシーに配慮しつつ転倒などの動作を検知できる見守り技術について技術検証を行う
  • 高齢者のデータ測定:病院などの施設において、被験者として高齢な患者や要介護者に協力者を募り、実証実験を実施。室内に設置したミリ波センサーから患者の姿勢を点群データとして収集し、富士通の見守り技術により転倒や転倒につながる動作を検知する。その結果について、ベッド周りに設置されている離床センサーのログや実証実験用に設置したカメラ映像などと比較することで、適切に検知できているかなどの有効性の評価と改善を実施
  • プライバシーに配慮した見守り技術のサービス化:富士通は、点群データをもとに転倒や転倒につながる動作特有の身体の動きを分析する。点群データは電波の照射と対象人物からの反射で取得されるため、カメラ映像と異なり個人を特定する情報を含まず、プライバシーに配慮した見守りが可能。和歌山県立医科大学は、富士通の分析結果を医療現場の知見を用いて技術評価し、富士通はその評価結果に基づき見守り技術の改善を行う
両者の役割
  • 富士通:見守り技術の提供、データ収集および分析、技術評価に基づく技術向上
  • 和歌山県立医科大学:医療現場観点からの技術評価および技術向上の方向性提案

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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