伊藤忠商事は、フリーランス・個人事業主含む中小企業向けに経営支援サービスを行うリディッシュとの資本業務提携を発表した。
経済産業省によると、国内フリーランス・個人事業主などの中小企業の付加価値額は100兆円以上といわれており、働き方改革や副業・兼業の解禁などの後押しもあり、今後も拡大が見込まれるとしている。一方で、限られた資金と人材で複雑な会計・税務制度に対応しなければならず、適切な対応ができないことで、金融サービスが満足に利用できないことに加え、会計業務などに時間が割かれることで本業に集中できないなど、依然として課題を抱えているという。
リディッシュは、フリーランス・個人事業主などの会計・税務にかかる作業時間を削減するサービス「Cross Point」を提供しており、コスト削減提案や、売上拡大のためのマーケティングサポートなど、経営支援サービスも提供している。
伊藤忠商事は、今回の資本業務提携を通じて、同社の顧客ネットワークを活用し、リディッシュの新規顧客開拓を支援。また、リディッシュと連携し、フリーランス・個人事業主向けに、新たな与信モデルの開発などによって、様々な金融・保険サービスの提供を進めていくという。
具体的な取り組みとして、伊藤忠商事100%子会社であるマネーコミュニケーションズらを活用して、現状では資金調達が難しい小規模飲食店などに対して、仕入先と小規模飲食店の間に入るファクタリングサービスなど、独自の金融サービスの展開を検討していくとしている。