SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineニュース

NTT、高野山でメタバース・リアル空間におけるWell-being体験の実証実験を開始

  • Facebook
  • X
  • Pocket

 日本電信電話(以下、NTT)は、個々人のWell-beingと地域の関係人口創出・拡大を目的とした「日本文化・伝統に基づくSocial Well-being」の実証実験を開始する。

 同実証実験の第1弾として、高野山(和歌山県伊都郡高野町)を対象とした「高野山×Social Well-being」について実証。高野山の伝統的な文化・自然や人との関わりをメタバース空間や身近な生活圏内で感じられる体験を創出することで、体験に関わる人々のWell-beingを支援するとともに、地域創生を目指すとしている。

 具体的には、同社が開発した「わたしたちのウェルビーイングカード」を用いたパートナーとの対話を通じ、高野山という地域の魅力を通じて得られるWell-beingの要因を以下の3つの価値として整理。これら3つの価値を、ICTを活用することで、生活者の身近な場所(生活圏)やデジタル空間(メタバース)でも感じられる体験を創出したという。

  1. 高野山の自然・歴史・人とのつながり
  2. 自己への気づき、メタ認知
  3. 共創・共同体験による人とのつながり
同取り組みの提供価値
同取り組みの提供価値

 気軽に現地(高野山)に行くことが難しい人や、少し興味はあるが現地に行くのをためらっている人など、それぞれの人が関わりやすい形で体験することで、Well-beingと同時に高野山への興味を喚起し、関係人口増による地域創生を目指すとしている。

2つの体験と各体験で得られる価値
2つの体験と各体験で得られる価値

 体験の概要は以下のとおり。

生活圏における体験

 NTTの振動伝送技術を活用し、高野山の僧侶の動作を体感しながら、金剛峯寺内の見学、金剛峯寺にある阿字観道場での瞑想体験を実施。視覚・聴覚に加えて触覚も提示することで、多様な感覚で風景の中の世界の変化を感じ取れ、身近な場所(生活圏)においても実体感のある体験ができ、現地での体験に近い個人のWell-being体験(Well-being要因を感じられる体験)ができる。

 また、現地の僧侶の動作を通じて生じた振動を音やリズムとして身体に巡らせることで、高野山とのつながりを肌で感じることや、瞑想の経験者(僧侶)の動作のコツを体感できるという。

生活圏での体験
生活圏での体験
メタバースでの体験

 わたしたちのウェルビーイングカードを活用し、自分自身がよい時を過ごしていたと感じる写真(Well-beingな写真)で構成される「Well-beingマイマンダラ」を作成。Well-beingマイマンダラは、高野山の教えを表現している「曼荼羅(まんだら)」の様式に倣って表現され、自分自身のよいあり方(Well-being価値観)に基づく内観を促す。

 Well-beingマイマンダラを複数人で共有しながら対話をすることで、互いの価値観理解を促進。また、複数人のWell-beingマイマンダラを融合して作られる「Well-beingチームマンダラ」を用いた対話により、集団がもつWell-being価値観の多様性と、その中の一員である自分を俯瞰して感じられるとしている。

メタバースでの体験
メタバースでの体験

 同実証実験は、上記の体験について、西日本電信電話(NTT西日本)が運営するオープンイノベーション施設QUINTBRIDGEで、QUINTBRIDGE会員向けに実施。それぞれの体験で、個人のWell-being体験、地域へのつながり感の醸成を検証するという。

 NTTは今後、同実証による知見を踏まえて、高野山大学密教文化研究所監修のもと体験内容を改善し、体験ユーザを拡げて法人や訪日外国人向けの商用化に向けた検討を実施。その後、NTTグループ会社とともにビジネス持続性のためのエコシステムの検討・検証を行っていくとしている。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
関連リンク
この記事の著者

BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング