出光興産、錦湖石油化学、住友商事の3社は、アジア市場におけるバイオマス化学製品のサプライチェーン構築と発展を目指し、バイオマスナフサ由来のスチレンモノマー(以下、バイオマスSM)の製造ならびにバイオマスSMを原料としたソリューションスチレンブタジエンゴム(以下、バイオマスSSBR)の製造に関する基本合意書を締結した。
同事業では、出光興産がマスバランス方式で製造・供給するバイオマスSMを原料として、韓国の合成ゴムメーカーである錦湖石油化学がタイヤの原料となるバイオマスSSBRを製造。住友商事はサプライチェーン構築における全体のマネジメントを実施するとともに、バイオマス製品のマーケティングを担うとしている。
バイオマスナフサは、植物由来の原材料などから製造されているため、石油由来のナフサと比べてCO2排出量を抑制することが可能。同事業では、バイオマス製品の製造を通して、CO2排出削減を目指すという。
3社は今後、サプライチェーン構築を通して、化学産業のCO2削減および低炭素社会の早期実現に貢献。なお、バイオマスSSBRは、2024年中に生産開始予定だとしている。