EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)は、生成AI技術であるGPT-4を活用しコンサルティング業務を効率化することで、クライアントの気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)対応など、サステナビリティ経営コンサルティングサービスを強化したと発表した。
TCFDに基づいた気候変動開示を企業に求める動きが進んでいる中、気候変動に関わる経営戦略の立案や情報開示に関する支援依頼が増加しているという。しかし、気候変動に関連する情報に関しては、各社独自の形式に基づいたものであるため、データ収集および内容比較が難しいという課題があったとしている。
EYSCでは、データサイエンスチームが中心となり、ESG関連の情報を統合して分析する環境を構築。構築にあたっては、データサイエンスの知見を活用し、信頼性の高い情報整理と活用の仕組みを取り入れているという。
同環境の完成により、これまでコンサルタントが行っていた有価証券報告書などからのデータ収集やデータの横断的比較分析、および開示内容のドラフト作成を、GPT-4を活用し、構造データベース化することに成功。これにより、これまで労働集約的になっていたデータ収集の効率を向上させたという。コンサルタントは、クライアントとの協働作業により集中し、質の高い気候変動戦略の立案とTCFD開示の実現を支援していくと述べている。