三菱HCキャピタルと日立オートメーションは、2026年3月26日、移動式協働ロボットの保守一体型月額サービスの提供を4月1日より開始すると発表した。本サービスは、両社の協業により、ロボット導入企業に対しハード・ソフト・保守をパッケージ化し、月額制で提供するものである。

近年、製造業や物流倉庫における慢性的な人手不足や、重量物の取り扱いに伴う労働災害リスクへの課題が顕在化する中、作業効率化と省人化を目的としたロボット導入ニーズが高まっている。一方で、高額な初期投資や、導入後の保守・運用費用が、普及の阻害要因となっていた。

今回の月額サービスは、ロボット本体に加え、エンジニアリング費用、設置、初期設定、運用中の設定変更やトラブル対応などの保守サービス、動産保険を一体で提供する。月額価格は個別見積もりで、契約期間は5年間としている。動産保険は、火災や偶発的な衝突・接触による損害などをカバーする。
対象の移動式協働ロボットは、人と同じ空間で安全柵なしに働くことができ、パレットへの商品整理、積み付け、積み下ろし作業の効率化を実現する。特徴として、ロボットハンドに業界最高水準(社内検証で99.9%認識精度)を有する3Dビジョンを搭載し、箱の情報や荷姿などの事前登録が不要。異なるサイズや積み方のケースにも自動対応できる。また、ヒトやモノの接近検知機能により、安全柵を設置せず省スペースでの運用が可能である。
キャスターを備えた本体は、作業者による手押し移動も容易であり、設置場所の変更も柔軟に対応する。一度の撮影で複数の箱を認識し搬送する機能により、高スループットを実現している。
これにより、導入企業は初期投資の負担を抑えつつ、現場ニーズに応じたロボット運用と保守が可能となる。今後、両社は分野を問わず移動式協働ロボットの普及をめざし、省人化や現場効率化を支援する構えだ。
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