Uniposは、九州大学池田浩研究室と共同で、「企業カルチャー白書2024」を発表した。
同白書は、企業カルチャーに関する数少ない先行研究と、2,000名へのアンケート調査を基に制作したもの。
「企業カルチャーを意識することがある」は約77%
企業カルチャーを意識する頻度が、「たまにある」「ときどきある」「よくある」「いつもある」と回答した合計が約77%となった。その中でも、カルチャーを意識する主な機会は「上司の姿勢や指示」が36%で最多となり、次いで「経営者の方針」が28%、「職場の雰囲気」が25%と続いた。
さらに、現在の自社の企業カルチャーについて、今後どうあるべきだと感じているかという問いに対して、全体の54.8%が「カルチャーを変革すべき」と回答した。次いで「現在のカルチャーを維持すべき」が26.1%、「現在のカルチャーをさらに社内で浸透するよう強化すべき」が19.2%と続いた。
企業カルチャーは「6つの次元(要素)」で構成されている
企業カルチャーとはどんなものの集合体なのか、要素を分析したところ6つの次元が明らかとなったという。同社は、「企業カルチャー6次元モデル(2024)」と称することにしたと述べる。
6つの要素の組み合わせで、組織タイプが3つに分類できる
6つの要素の組み合わせにより、組織は次の3つのタイプに分類できることがわかったという。3つをまとめて「企業カルチャーに基づく組織3類型(2024)」と命名したとしている。
企業カルチャーは業績に影響を与えることが判明
企業カルチャーは業績に影響を与えることがわかったという。特に「ステークホルダー志向」と「人と関係志向」の2つの要素を強く持つ「人と顧客志向カルチャー組織」が良い業績を上げている傾向が見えたとしている。一方、「心理的“不”安全性志向」が突出して強く、他のカルチャーは会社全体の価値観と言えるまでは浸透していない「カルチャー希薄組織」は、会社全体の業績を高めていない傾向に。カルチャーが浸透しているかどうかが、業績に影響をもたらす傾向が明らかになったとしている。
調査概要
- 調査名:企業カルチャー白書2024
- 調査期間:2024年9月13〜17日
- 調査対象:10~60代の正社員2,000名(男性1,000名、女性1,000名)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査機関(調査委託先):クロス・マーケティング
- 出典:カルチャー変革推進委員会 powered by Unipos「企業カルチャー白書2024」
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