デロイトトーマツグループ(以下、デロイトトーマツ)は、クライアント企業のAI活用によるビジネス変革を、「生産性の向上」から「付加価値」領域まで幅広く実装・運用するために、「AI Factory as a Service」(以下、AI FaaS)として、システムコンサルティングとオペレーションサービスを展開すると発表した。
AI FaaSは、デロイトトーマツがAIによるクライアント企業の変革をEnd to Endで支援することを目指し、そのために推奨するIT製品・サービスの構造(アーキテクチャー)を描くとともに、インフラ、開発基盤、データ環境、アプリ開発といった本番環境を取りそろえて提供するもの。そのうえで、ビジネス変革を継続的に実現するための運用を、デロイトトーマツが担うという。このサービスモデル構想のもと、3月にデロイトトーマツの社内向けAI・データ基盤の提供から開始するとのことだ。
AIに関する新施設「AI Experience Center」(以下、AEC)の開設を機に、AI FaaSの展開を開始することで、CXOが描くAIによる改革の早期実現を支援するという。
![AECとAI FaaSをともに展開(イメージ図)[画像クリックで拡大]](http://bz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/11273/11273_1.png)
[画像クリックで拡大]
AECとは、独自のAIソリューションを持つアライアンス企業10社超と連携し、クライアント企業のCXOの課題解決を起点にAI活用を支援する共創型施設。AIの活用により、業務変革がどのように実現されるのかを体験することで、具体的な実現イメージを持った変革を可能にするという。

【関連記事】
・デロイトトーマツと損保ジャパン、損害保険会社向けのレンタカー配車システムを提供 全都道府県を網羅
・デロイトトーマツ、言語化の難しい業務のコツやノウハウをデータ化 「AIインタビューエージェント」開発
・経営陣の72%が2025年にAIを業務に統合すると回答 翻訳などの専門業務に活用(DeepL調査)