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「日本とデンマークの違い」から考える、これからの公共デザインのしくみ

東京デンマークWEEK2015 セッションレポート

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 10月29日、恵比寿amuにてayanomimiが主催、株式会社コンセントが企画・開催協力を行った、東京デンマークWEEK2015のセッションのひとつ「プロセスをデザインするデンマーク、ヒュッゲな公共デザイン」が開催された。ファシリテーターはコンセントのサービスデザイナーの小山田那由他が務め、プレゼンテータにayanomimi代表岡村彩氏、公共R不動産コーディネーター飯石藍氏、Lysning Landscape Architect代表林英理子氏を招いて、デンマークの公共デザインを紹介されながら、日本の公共空間のデザインとの違いが語られた。

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社会課題を解決するデンマークの公共デザイン

 デンマークは人口約500万人、国土は九州ほどの小さな国だ。自然豊かで首都のコペンハーゲンから30分も車で移動すれば森林や水辺に接することができる。しかし、一人当たりのGDPは日本の約1.5倍(IMFの2014年/2015年調べ)もあり、高い税率に支えられた福祉国家として貧富の差も少ない豊かな国だ。特徴は社会課題を公共空間のデザインによって解決するムーブメントが活発ということだ。

 例えば、ayanomimiの代表岡村氏が紹介した「Superkilen(スーパーキーレン)」という公園は、社会課題を公共空間のデザインで解決した好例と言える。スーパーキーレンが作られた地域は、もともとコペンハーゲンの中でも繁華街として位置していたが、そこに住むのは60以上の国から集まった人々で多様な文化背景を持つ地域でもあった。街としての統一感はなく、交流もないため、治安も悪かった。

ayanomimi 代表 岡田彩ayanomimi 代表 岡村 彩 氏

コペンハーゲン市としては、色々な国籍の人がいることを不安要素ではなく、プラスの要素として、この街の開発に生かしたいという背景がありました。そこで、ただ公園を作るのではなく、市としての課題を、思想や行政の考えで決めるのではなく、デザインやクリエイティビティを使って、この場所にしか出せない魅力を出そうとしました。

Superkilen(スーパーキーレン)Superkilen(スーパーキーレン)

公園を作るにあたって、地域の人に『自分の母国から何か一つ持ち寄るとしたら、何を持ち寄ってこの公園を豊かにしたいですか?』と意見を求め、それをデザイン会社が見極めながら、取り入れる素材を選択していきました。例えば、タイからはボクシング・リング、モロッコからは噴水、アメリカのバスケット・リング、それらを実際に現地から取り寄せました。

 個々の文化的アイデンティティを遊具などの形で取り込むことで、スーパーキーレンは多様な文化が孤立し合うのではなく、融合していくという街のメッセージを伝えるアイコンになった。魅力的な公園は人を惹きつけ観光スポットになるばかりでなく、広場ではフリーマーケットなどのイベントが催されるようになり治安も改善された。

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公共R不動産 飯石藍さんが語る「日本の公共空間」の課題

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