旭化成は、水素関連事業を含むグリーントランスフォーメーション(GX)分野において経済産業省が公募したGXサプライチェーン構築支援事業に対し、「GW(ギガワット)級の供給体制構築に向けた電解システムの⽣産能⼒増強」プロジェクトを提案し、12月18日に採択が決定したと発表した。
GXサプライチェーン構築支援事業とは、温室効果ガス排出削減と経済成長をともに実現するGXに貢献でき、民間のみでは投資判断の困難な、GX分野の国内製造サプライチェーンの世界に先駆けた構築を支援する事業。
同事業による支援の下、同社川崎製造所において、電解用枠および電解用膜につき、それぞれ2GW以上の年間生産能力を持つ製造設備の新規構築を目指す。同プロジェクトにおける同社の設備投資額は総額350億円規模となり、同事業を通じて最大114億円の助成を受ける予定だという。
同生産設備は、グリーン水素製造用製品とともに、同社のイオン交換膜法食塩電解プロセス用の電解用枠および電解用膜も併産できる生産体制とし、2028年度に稼働を開始する計画だとしている。これにより、同社がすでに有する食塩電解プロセス向け設備の生産能力と合わせて、少なくとも年間3GWに対応可能な製造能力を達成するという。

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