IoT/インダストリー4.0時代における「つながる」ことのメリットと課題
各企業の戦略上、IoTあるいはインダストリー4.0の重要度が非常に高まってきている。事業戦略と知財戦略を統合させるべきと考えた時、知財部門は何をすべきだろうか? 冒頭、モデレーターの渡部教授は、このように問いかけた。
今、世界で250億台もの機器がインターネットにつながるという話がよく話題にのぼる。つながることで生産性が上がるのは間違いないが、同時に様々な課題が出てくるだろうと渡部教授。
課題のひとつは、巨大なビジネスエコシステム上で、各プレイヤーがどのような関係を結ぶかということにある。つながればつながるほど、モノよりもソフトウェアの価値が高まり、産業のサービス化が促進する。そのビジネスエコシステムに参加する組織は、利益はどこに落ちるのかを考慮しながら、オープンにする領域とクローズにする領域の線引きを考えていく必要があるというわけだ。