執筆者情報
やつづかえり
(ヤツヅカエリ)
コクヨ、ベネッセコーポレーションで11年間勤務後、独立。2013年に組織人の新しい働き方、暮らし方を紹介するウェブマガジン『My Desk and Team』開始。『くらしと仕事』編集長(2016〜2018.3)。Yahoo!ニュース(個人)オーサー。各種Webメディアで働き方、組織、ICT、イノベーションなどをテーマとした記事を執筆中。著書に『本気で社員を幸せにする会社』(2019年、日本実業出版社)。
執筆記事一覧
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経営参謀としてのCFO
創業時から一貫して変わらないデュポンの「コア・バリュー」──変革を常とする経営の根底にあるものとは?(ゲスト:東京都立大学大学院 特任教授、デュポン株式会社 前取締役副社長 橋本勝則氏【後編】)
デュポンの取締役副社長を務め、昨年共著で『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)を著した橋本勝則氏との対談。前編では、デュポンが200年以上続いてきた理由として、変化への志向が挙げられた。後編では、日本企業が学ぶべき点とデュポンの経営の最も根幹にあるコア・バリューの力について語られた。
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経営参謀としてのCFO
デュポンの前副社長が語る、ファイナンスを共通言語とした経営資源の再配分と事業トランスフォーメーション(ゲスト:東京都立大学大学院 特任教授、デュポン株式会社 前取締役副社長 橋本勝則氏【前編】)
インテルの日本法人と米国本社でFP&A(事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、日本におけるFP&Aプロフェッションの啓蒙活動に携わる石橋善一郎氏をホストに、CFOを中心としたコーポレート部門の果たすべき役割、日本企業の課題について議論していく本連載。今回はデュポンの前取締役副社長で『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である橋本勝則氏をゲストに迎え、220年以上にわたって絶え間ない変革により企業経営を持続してきたその力、特にファイナンス・リテラシーの強さについて聞いた。
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経営変革の「思想」と「実装」
経営変革における「センスメイキング」と「ケア」──新旧の価値観を接続するコーポレートの役割とは?(ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏)
前編で、確実に悪化しているにも関わらず変わることができない日本企業を“慢性疾患”状態と表現した宇田川元一氏(埼玉大学経済経営系大学院 准教授)に、それでも変革を可能にしていくための方法を伺った。氏によれば、経営者とCxOチーム、コーポレート、事業部門などそれぞれの立場に期待されるのは、「“正しいこと”ではなく“必要なこと”をする」というケアの姿勢だという。
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経営変革の「思想」と「実装」
宇田川准教授が語る「センスメイキング」と「ケア」の経営──コロナ禍の“中断”をどう意味づけるのか?(ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏)
埼玉大学経済経営系大学院 宇田川元一准教授は、コロナ禍で仕事が中断し、それをきっかけに自身の取り組みの意味に気づいたという。「中断」は個人にも組織にもセンスメイキング(意味づけ)の機会をもたらす。それを変革の原動力にできる企業とそうでない企業にはどのような違いがあるのか。宇田川氏はカール・E・ワイクのセンスメイキング理論を紐解きながら日本企業の現状を指摘した。
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経営参謀としてのCFO
なぜワールドクラスはメガトレンドを戦略に落とし込めるのか──“阿吽の仕組み型”による企業経営(ゲスト:一般社団法人日本CFO協会/一般社団法人日本CHRO協会 主任研究委員 日置圭介氏)
『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である日置圭介氏にコーポレート組織のあるべき姿について聞いた前編に続き、後編では「中長期的目線」と「足元のコミットメント」を組み合わせた戦略と計画の立て方、M&Aやバイアウトなどによる「事業の足し引き」など、真のグローバル企業の経営手法をおさえた上で、日本企業が克服すべき課題について提言がなされた。
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経営参謀としてのCFO
日置圭介氏に聞くワールドクラスの経営──ファンクションベースの組織設計とリソース・アロケーションとは(ゲスト:一般社団法人日本CFO協会/一般社団法人日本CHRO協会 主任研究委員 日置圭介氏)
インテルの日本法人と米国本社でFP&A (事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、日本におけるFP&Aプロフェッションの啓蒙活動に携わる石橋善一郎氏をホストに、CFOを中心としたコーポレート部門の果たすべき役割、日本企業の課題について議論していく本連載。今回は2020年9月に上梓された『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である日置圭介氏(日本CFO協会・日本CHRO協会 主任研究委員)をゲストに迎え、「真のグローバル企業」のマネジメントについて聞く。
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「戦略的経理思考」とは
マツモトキヨシ西田氏が語る、「スコアキーパー」と「ビジネスパートナー」としての“両利きの経理”の条件(ゲスト:株式会社マツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長 西田浩氏)
「戦略的経理思考」という経理部門の新たな役割を提唱する前田 康二郎氏(流創株式会社 代表取締役)とマツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長の西田浩氏による本対談。前編では、食品メーカーで営業を担当しながら税理士を目指した理由、多様な経験が今の仕事にどう活かされているかが明らかになった。後編では、これからの経理部門が果たすべき役割と、そこに向かってどのように組織を変革していくのか、西田氏と前田氏の考え方と実践方法が語られた。
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「戦略的経理思考」とは
マツモトキヨシ西田浩氏が語る、異色のキャリアで培った“パートナーとしての経理”に必要なこと(ゲスト:株式会社マツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長 西田浩氏)
バックオフィスのDXが進む中、流創株式会社 代表取締役の前田 康二郎氏は「戦略的経理思考」を提唱し、経理部門の新たな役割を提案する。本連載では、前田氏が「戦略的経理思考」を体現するゲストと対談を重ねていく。今回はマツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長の西田浩氏を迎え、14年の営業経験を皮切りに、中国現地法人の立ち上げや経営企画、CSRなど、経理部長としては異色の経歴を持つ西田氏に、これからの経理部門のあり方や人材育成の極意を聞いた。
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「起業家社会」の経営学
“新しい意味”を発見する「コミュニティ」と「未来シナリオ」とは──ドラッカースクール山脇教授の提言(ゲスト:ピーター・F・ドラッカー経営大学院 教授 山脇秀樹氏)
ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授 山脇秀樹氏に師事した藤田勝利氏が、教授の近著『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』(東洋経済新報社)について問う。前編では、デザイン思考、ピーター・ドラッカーのマネジメント、競争戦略を統合するという本書の考え方が生まれた背景や3つの要素の関係性を伺った。後編ではアメリカでの成功事例なども交え、商品やサービスの「新しい意味」をつくることの重要性や企業にとってのコミュニティの可能性などが語られた。
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「起業家社会」の経営学
ドラッカースクール山脇教授が語る、「デザイン思考」「マネジメント理論」「競争戦略」の統合とは?(ゲスト:ピーター・F・ドラッカー経営大学院 教授 山脇秀樹氏)
本連載で「起業家社会」において重要なスキルやイノベーションの本質、地域やコミュニティの可能性について述べてきた藤田勝利氏は、かつてピーター・F・ドラッカー経営大学院で学んだ。今回は恩師である山脇秀樹氏(ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授で、元学長)を招き、近著『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』(東洋経済新報社)の執筆経緯やそのエッセンスを語ってもらった。
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「戦略的経理思考」とは
コロナ禍で会社を潰さないための「戦略的経理思考」──経理による“失敗しない新事業計画”の真意とは?(ゲスト:流創株式会社 代表取締役 前田康二郎氏)
デジタル化の波がバックオフィスにも及ぶ昨今、経理業務は自動化されて人は不要になるという“経理不要論”も唱えられている。それに対して異を唱えるのが、経理の専門家として独立して以来、経営難の会社の再建や経営者・従業員に対する「経理的マインドセット」の指導などで数々の会社を自走できる組織へと導いてきた前田康二郎氏だ。この6月に出版した『つぶれない会社のリアルな経営経理戦略』(クロスメディア・パブリッシング)他、多数の著書で持論を展開する前田氏に、これからの経理が向かうべき方向について伺った。
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第二創業~両利きの経営の先へ
SECIモデルを両利きの経営に包摂する──第二創業の鍵となる、日本企業の「共同化」の原動力とは?(Vol.3:慶應義塾大学院 特任教授 梅本龍夫氏、アクション・デザイン代表 加藤雅則氏)
前回は梅本氏の「物語マトリクス」を用い、「両利きの経営」がいかに実践可能かを検討した。「両利きの経営」ではトップのリーダーシップの重要性が強調されるが、特に日本企業においては、それに応えるミドルや現場の動きが変革の鍵を握るというのが前回の結論だ。そうであれば、トップとミドルの連携力が強化されれば日本企業の再生が進むはずだ。そのための手立てとして、前回の終盤では野中郁次郎教授のSECIモデルの可能性が示唆された。今回はその考えについて梅本氏に解説いただいた。
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デジタル経営の実践と戦略
緊急度が高い“経営イシュー”としてのバックオフィスのDX──経理や人事が起点となる経営変革とは?(ゲスト:スーパーストリーム株式会社 取締役 企画開発本部長 山田 誠氏)
ここ数年、企業経営におけるDXの重要性が認識されるようになったものの、営業やマーケティングなどのフロントオフィス業務に比べてバックオフィス業務ではDXがあまり進んでいない。そのような状況に対し、バックオフィスこそ早急にDXを進めなければいけないと訴えるのがスーパーストリーム株式会社 取締役 企画開発本部長 山田 誠氏だ。日本の9,400社以上に活用される会計・人事給与システムを提供する立場から、バックオフィスの変革を進めるべき理由と進める際のポイントや成功事例をお話しいただいた。
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第二創業~両利きの経営の先へ
「物語マトリクス」と「ケイパビリティ」で理解する、日本企業独自の両利きの経営と第二創業とは?(Vol.2-2:慶應義塾大学院 特任教授 梅本龍夫氏、アクション・デザイン代表 加藤雅則氏)
「両利きの経営」理論をベースに日本企業の第二創業について検討していく本連載。前回は、日本企業の中計策定プロセスに切り込んだ。続く後編では、梅本龍夫教授の「物語マトリクス」という考え方を用いながら、第二創業と「両利きの経営」において「WHYを問うこと」がいかに重要であるか、そして欧米企業の物真似ではない日本企業ならではの組織進化の可能性が語られた。
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第二創業~両利きの経営の先へ
両利きの経営で「第二創業」する4つのステップ──時間軸の違う組織を統合する、存在目的と物語とは?(Vol.2-1:慶應義塾大学院 特任教授 梅本龍夫氏、アクション・デザイン代表 加藤雅則氏)
世界中が混沌として先が見えない今、次なる事業の柱を見つけて「第二創業」を果たさなければ自社は生き残れない。そのような危機感を持つビジネスパーソンに向け、本連載では「両利きの経営」理論を拠り所にしながら日本企業の再生のあり方を議論していく。 基本理論を押さえた前回に続き、「両利きの経営」の提唱者であるオライリー教授の日本における愛弟子で、日本の大企業でエグゼクティブ・コーチを務める加藤雅則氏、慶應義塾大学院の特任教授で、サザビーリーグ(現ササビー)の元経営企画室長、日本でスターバックスコーヒージャパンの立ち上げに携わった梅本龍夫氏の両名が、混乱する日本企業の現状と第二創業の可能性について、より具体的に実践的に語る。
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第二創業~両利きの経営の先へ
「両利きの経営」は知識創造論ではなく、組織進化論である──組織カルチャーとリーダーの役割とは?(Vol.1-2:アクション・デザイン代表 加藤雅則氏、慶應義塾大学院 特任教授 梅本龍夫氏)
「両利きの経営」理論をベースに日本企業の第二創業について検討していく本連載。初回はホストのお二人の対談形式でお送りする。前編では、日本企業が戦後の第一創業期以降、世界をリードすることができた理由、バブル崩壊からの失われた30年にはその良さを失ってしまった経緯について振り返った。後編では、『両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』(英治出版)を共著で出版した加藤雅則氏の解説を中心に、「両利きの経営」がなぜ必要なのか、その理論を理解するためのポイントを抑えていく。
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第二創業~両利きの経営の先へ
「両利きの経営」による第二創業が必要な理由──過剰適応によるサクセス・トラップと組織能力とは?(Vol.1-1:アクション・デザイン代表 加藤雅則氏、慶應義塾大学院 特任教授 梅本龍夫氏)
「失われた30年」を経てなお、新たな柱となる事業を創出できずにきた企業は今、コロナ禍でいよいよ「第二創業」の必要性をひしひしと感じているのではないだろうか。そのような企業にとって教科書となるのが、チャールズ・A. オライリー&マイケル・L. タッシュマンの『両利きの経営』である。 本連載では、オライリー教授の日本における愛弟子で、日本の大企業でエグゼクティブ・コーチを務める加藤雅則氏、慶應義塾大学院の特任教授で、サザビーリーグ(現ササビー)の元経営企画室長で、日本でスターバックスコーヒージャパンの立ち上げに携わった、梅本龍夫氏を連載ホストに迎え、「日本企業にとっての両利き」の経営を紐解いていく。初回は両氏の対談形式で、日本のこれまでと現状、「両利きの経営」の基本的理解のポイントを解説していただいた。
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Remotework Doing
オトバンク久保田社長に聞く、在宅勤務とジョブ型評価のチーム経営─人口減少時代の採用・組織文化とは?(ゲスト:株式会社オトバンク 代表取締役社長 久保田裕也氏【後編】)
オーディオブック配信サービスを手掛けるオトバンクは、2016年からリモートワークとフルフレックスを組み合わせた自律的な働き方を推進している。2020年5月には、新型コロナウイルスの問題が終息しない状況を鑑みて、無期限で全員が在宅勤務を続けることを決めた。リモートワークを前提として組織のパフォーマンスを最大化するには何が必要か、今後の社会において求められる働き方はどんなものか、代表取締役社長 久保田裕也氏に聞いた。
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Remotework Doing
リモートワーク成功の鍵はITではない──性善説の組織文化とフォロワーシップと情報の見える化とは?(ゲスト:株式会社オトバンク 代表取締役社長 久保田裕也氏【前編】)
オーディオブック配信サービスを手掛けるオトバンクは、国内の危機感が高まる前の1月27日に、いちはやく全員在宅勤務の方針を発表した。それまでもリモートワークとフルフレックスを組み合わせた自律的な働き方を実践していたため、大きな問題は起きなかったという。同社の代表取締役社長 久保田裕也氏に、その経緯や、リモートワークを可能にする組織づくりのポイント、会社として実現したい理想の働き方などについて聞いた。前後編でお届けする。
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デジタル経営の実践と戦略
オムロンはどのように動画で経営戦略を浸透させ、BtoB事業のコンセプトを顧客へ伝えたのか?(ゲスト:オムロン株式会社 飯田 紀章氏、木村 佳奈子氏)
世界約120の国と地域で事業を展開するオムロンは、国内外の社員向けのコミュニケーションに多言語の動画やライブ配信を活用している。また社外向けには、注力している新規事業のコンセプトを伝えるのに動画を役立てている。 同社のグローバルインベスター&ブランドコミュニケーション本部の飯田紀章氏と木村佳奈子氏に、その実践内容や手応えとともに、withコロナで新しい働き方にシフトしていく今後の、デジタルコミュニケーションの重要性についても伺った。