AIの“苦手な部分”を克服するNI――意思決定や予測、都市計画での活用
ペントランド教授いわく、人間の集団においては、お互いに注意を払い、協力をするグループが最適な結果を出す。これは、変化しつつある不確実な社会において、特に力を発揮するという。つまり、AI、機械学習が苦手とするロングテールや株式市場で起きるような突然の変化にも対処可能なのだ。
ペントランド教授は、ネットワーク・インテリジェンスの手法をデータ分析に応用するベンチャーも起こしている。AIの機械学習と異なり、ごく少量のデータでも機能する点がその強みだ。例として、Twitterのデータを用い、過激派組織ISの関係者のアカウントを見つけるという実験が紹介された。