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トレジャリーマネジメント入門

欧米からは10年遅れている、日本企業における「資金管理」の現状とは?

第1回

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実は“成長の起爆剤”になる「キャッシュマネジメント:資金管理」

当たり前のことを当たり前にやれることは、実は当たり前ではない。

 これはかつて上司から教えていただいた教訓の一つなのですが、皆様は「当たり前のことを当たり前に」取り組まれていらっしゃいますでしょうか?

 そこで皆様に質問です。

企業でもっとも重要なものの一つであり、“企業の血液”とも呼ばれるキャッシュ(お金)の管理である、「キャッシュマネジメント(資金管理)」に関して、“当たり前のことを当たり前に”やれていますでしょうか?

 日本企業の資金管理の現状は、欧米企業に遅れること10年とも20年とも言われており、どの業種・業態においても「企業改革」「業務変革」が求められているなかで、この「キャッシュマネジメント」は、旧態然となったまま取り残されてきた分野であります。

 さらに通常はバックオフィスとして位置付けられているため、業務面のスペシャリスト集団となることが多いのが現状です。そのためノウハウが「属人化」してしまったうえに、「ぎりぎりのリソースでの対応」を強いられているため、長期的な将来を見据えた企業グループとしての全体視点を持って、「貢献力の最大化に向けた業務改革」に取り組むのが難しい環境にありました。

 クラウドコンピューティングやFintech等のITテクノロジーが近年ほど進化を遂げる前は、技術的または物理的にそもそも実現が困難だったという状況もありました。しかし、今はもうキャッシュマネジメントを当たり前にやれる技術的環境が整いその実現が容易になってきました。よって、欧米企業ではすでにグローバルなキャッシュマネジメントが当たり前のこととなっています。

 10年いや20年遅れているということは、まだまだこれから「伸びしろ」があり、捉え方によっては「伸びしろばかり」の未開拓の地であり、実は日本企業に残されている数少ない成長の起爆剤の一つであると言えるでしょう。

 この連載では、キャッシュマネジメント(資金管理)に携わった方が無い方に、キャッシュマネジメント(資金管理)に関して「当たり前のことを当たり前に」やるための様々な手段・手法とその秘密を学んでいただきたいと思っております。

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この記事の著者

深山 秀一(フカヤマ シュウイチ)

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