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2017年は「デジタル倫理」が問われる年に:アバナード安間社長

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「デジタル倫理」の問題が浮上

 アバナードは最近、2017年の技術予測を発表した。それによると、日本企業にも大きな影響を与える世界的なトレンドは3分野。AR(拡張現実)、仮想現実(VR)、複合現実(MR)が企業ITの世界にまで拡大すること、テクノロジーではなく視覚的なエクスペリエンスからアプローチするデザイン思考がますます重視されること、そして「デジタル倫理」の問題が浮上することだという。

 デジタル倫理とは何か。最近では人工知能(AI)やロボットが人間社会に及ぼす影響が語られだした。日本ではまだ一部の知的領域の議論にとどまっているが、欧米では経営層(CxO)が、テクノロジーの倫理の問題に取組みだしているという。アバナードの資料(英語版)によると、進化したスマート技術がもたらす倫理上の課題は、企業の経営層のジレンマとして増大している。たとえば、「カスタマーエクスペリエンスの情報」がある。オンラインショッピングでクッキーなどによって購買履歴などがトラッキングされるように、店舗でのショッピングの時にそうした情報が店側に共有されることは顧客にとって快適なのか?
 また医療サイトの記事や広告の表示の最適化に、個人の患者としての情報などが利用されることについてはどこまで許されるか?

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