Fintechという言葉がブームになる2011年からISIDが開催してきたこのイベント、これまで、金融サービス関連のベンチャーの登竜門であり、日本およびアジア各国のフィンテックスタートアップのショーケースとして定着してきたといえる。
今回プレゼンピッチをおこなったのは約30社。
大きくは「決済/送金/交換」「融資」「投資」「保険」「不動産」などの各分野に対して、スマートフォンなどによる情報サービスや管理システム、インフラやユーザー向けの付加価値サービスを提供する企業群だ。
とくにペイメント、外国為替、P2P送金や与信、投資に関連する新たなベンチャーが目立った。とくに東南アジアなど新興国の送金やレンディングのサービスは、急激に加速していていることを感じさせた。
すべてのピッチ、スピーチをはじめすべてのプログラムは英語で行なわれた。
今回の各賞の受賞は以下となった。
・セブン銀行賞 SOCASH『soCash』:個人向けATMサービス
・三菱地所FINOLAB賞 Playbasis『Playbasis Plugin』:金融機関ゲーミフィケイション
・ISID特別賞 Friendly Score 『Credit Scoring engine』:信用スコアリング
・オーディエンス賞 VENTENY『VENTENY』:福利厚生としてのレンディング事業
・FIBC大賞(海外) TradeIt『TradeIt』:株取引
・農林中央金庫賞 Studio Ousia『QA Engine』:AIによる自動応答
・ソニーフィナンシャルホールディングス賞 WALT『ELK』:ブロックチェーンによる送金サービス
・QUICK賞 FOLIO『FOLIO』:少額からの投資とロボアドバイザー
・オーディエンス賞 FOLIO『FOLIO』
・FIBC大賞(国内) Authlete『Authlete』:認可機能を提供のクラウドサービス
・審査員特別賞 AI inside『AI inside』:深層学習による手書き文字認識