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マイクロソフトがとらえる「IoTの今」、ソリューションの「進化の先」にある未来とは?

Biz/Zine Day 2017 Summer 「IoTによるものづくり企業の生存戦略」 レポートvol.3

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 8月9日、Biz/Zineは「IoTによるものづくり企業の生存戦略」をテーマとするイベント「Biz/Zine Day 2017 Summer」を開催した。日本マイクロソフトの菖蒲谷 雄氏(デバイスパートナー営業統括本部 業務執行役員 IoTデバイス本部長)は、「マイクロソフトのIoTビジョン」と題し、同社が展望するIoT市場の進化の方向性と、それに対する取り組みについて講演した。

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IoTの特徴は「大きな市場規模」と「1社では完結しない複雑なサプライチェーン」

 これまでパソコン以外の様々な機器に組み込みで利用されるWindowsを担当し、現在はWindows以外のOSを内蔵するハードウェアのメーカーも含め、パートナー企業と共にIoTをいかに実現するかをテーマとしているという菖蒲谷氏は、まずIoTビジネスの市場規模やプレイヤーについて概観した。

 ある調査によると、世界のIoT市場は2020年までに2兆ドル、日本円にして220兆円程度の規模にまで成長すると言われている。菖蒲谷氏は、そのバリューチェーンは非常に複雑であると指摘。次ページの図の左端に位置する「モノ」には様々なデバイスやセンサーが含まれ、ここから大量のデータが生み出される。そのデータが図の中央に描かれたクラウド環境のサーバー、あるいは各企業所有のサーバーにて処理、蓄積され、最終的にそれを分析することで具体的なアクションにつながる、というのがIoTのバリューチェーンの全体像だ。複雑になるのは、デバイスメーカー、通信事業者、アプリケーション開発企業、セキュリティパートナー、システム・インテグレーター、データ分析者など、多岐にわたるプレイヤーが参加しなければ成り立たないからだ。

複雑なIoTバリューチェーン

皆さまも実際にIoTに取り組んでみようと思われたときに感じられるでしょうが、私はデバイス事業の出身なので、たとえばデバイスとコネクティビティのところまではわかります。でも、その先の分析のところはどうするのか? 分析した結果を従業員のアクションにつなげるところは? と、なかなか1社ではできないんですね。そういったことが、IoTの特徴なのではないかと考えています。

 1社では実現し得ないというところから、同社では2016年2月にパートナー企業10社で「IoTビジネス共創ラボ」を発足し、現在では約400社もの会員が集まっているという。菖蒲谷氏はその理由を、同じく「1社ではできない」という思いを抱えている企業が多いからだろうと語った。その活動は東京を中心に地方にも広がりつつあり、業界を超えた学びとチャレンジのコミュニティが育っているという。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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