執筆者情報
和久田 知博
(ワクダ トモヒロ)
フリーランスフォトグラファー。
橋本憲和氏、師事。
ファッション、広告、グラビア等の撮影、ライティング、レタッチなどの技術、『プロ』としての責任感、 撮影に対する『意識』を学び、独立。
主に人物を中心に撮影。
■:ホームページ http://www.tomohirowakuda.com
執筆記事一覧
-
Biz/Zineセミナーレポート
哲学者マルクス・ガブリエル氏が語る、新時代の価値基準──テクノロジーの進化とモラルの革新の共存とは?()
新型コロナウイルスが現代社会の秩序を揺るがしている。経済や資本主義、民主主義、テクノロジー、価値観など、私たちがこれまで築き上げてきた「常識」は、不確実性を増す現代において新しいものへ置き換わる必要に迫られている。現代社会が直面するこの危機を私たちはどう乗り越えていけばよいのか。社会や企業のゴールは「人間性の向上」であるべきと説く哲学者マルクス・ガブリエル氏が2020年11月26日、Works Human Intelligence主催の大規模カンファレンス「COMPANY Forum 2020」内で行った基調講演「New Normality 新時代の価値基準」をレポートする。
-
経営変革の「思想」と「実装」
経営変革における「センスメイキング」と「ケア」──新旧の価値観を接続するコーポレートの役割とは?(ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏)
前編で、確実に悪化しているにも関わらず変わることができない日本企業を“慢性疾患”状態と表現した宇田川元一氏(埼玉大学経済経営系大学院 准教授)に、それでも変革を可能にしていくための方法を伺った。氏によれば、経営者とCxOチーム、コーポレート、事業部門などそれぞれの立場に期待されるのは、「“正しいこと”ではなく“必要なこと”をする」というケアの姿勢だという。
-
経営変革の「思想」と「実装」
宇田川准教授が語る「センスメイキング」と「ケア」の経営──コロナ禍の“中断”をどう意味づけるのか?(ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏)
埼玉大学経済経営系大学院 宇田川元一准教授は、コロナ禍で仕事が中断し、それをきっかけに自身の取り組みの意味に気づいたという。「中断」は個人にも組織にもセンスメイキング(意味づけ)の機会をもたらす。それを変革の原動力にできる企業とそうでない企業にはどのような違いがあるのか。宇田川氏はカール・E・ワイクのセンスメイキング理論を紐解きながら日本企業の現状を指摘した。
-
Biz/Zineセミナーレポート
三越伊勢丹三部氏が語る百貨店DX──「最高の顧客体験」を目指したビジネス戦略とIT戦略(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.10:株式会社三越伊勢丹 三部智英氏)
郊外型SC開発、リーマンショック、ネット通販の隆盛……1990年代から様々な環境変化にさらされながらも、かつて「ハレの日に行くお出かけの場所」だった百貨店は、最高の接客を提供する小売業の地位を保ち続けている。そんな中起こった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行。小売業界全体が厳しい状況に置かれる中、百貨店はどのような対策を考えているのだろうか。 先日行われたBiz/Zine Day 2020 Autumnでは、株式会社三越伊勢丹の三部 智英氏が登壇。コロナ以前から始めていた三越伊勢丹グループにおけるDXの取り組みと、それを支える基盤作りについて語った。その内容を紹介する。
-
Biz/Zineインサイト
宇田川准教授が紐解く「知の探索」──意思決定の本質から組織の問題を解消する「情報への接し方」とは?(ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏)
コロナ禍における現代の成熟企業は、既存事業を維持・延命しながら、次代の柱となるような新規事業をいかに創出するかを求められている。その際の道標となるものが、既存事業を深掘り(深化)しながら新しい事業の柱を探索する「両利きの経営」だ。 『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』(NewsPicksパブリッシング)の著者で埼玉大学大学院宇田川元一准教授に、両利きの経営における「知の探索」の背景・源流にある考え方を聞いた。ビジネスパーソンが実践できる不確実な事業環境への向き合い方、複雑な組織における対話、効果的な情報収集のポイントが見えてきた。
-
Biz/Zineセミナーレポート
DXで新たな価値を生むための“多言語体験”をWovn Technologies小林氏が解説(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.11:Wovn Technologies株式会社 小林弘佑氏)
近年、製造業における海外売上高比率は増加の一途を辿っている。また、外国人従業員を採用したり、海外企業を買収したりする企業も増加している。そんな中で起こった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大。ほとんどの企業が、展示会や訪問営業・現地サポートといったリアルでのコミュニケーションから、オンラインでの対応へと変換を余儀なくされている。この変化を価値あるものにつなげていくことはできないだろうか。 先日行われたBiz/Zine Day 2020 Autumnでは、Wovn Technologies株式会社の小林 弘佑氏が登壇。DXを行う際に意識すべき点とWebサイト多言語化の可能性と価値について語った。その内容を紹介する。
-
Biz/Zineセミナーレポート
クアルトリクスが提唱する「モダンCX経営」──コロナ禍の小売業に必要なデータ取得と体験の設計とは?(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.10:クアルトリクス合同会社 久崎智子氏)
新型コロナウイルスの影響で、店頭での買い物に対する人々のイメージが変わりつつある。変化に迫られている小売業界は、今後どのような対策をとっていけばいいのだろうか。先日行われたBiz/Zine Day 2020 Autumnではその点にフォーカスし、小売業の変革を牽引する様々な専門家が講演を行った。 そのうちのひとりが、2018年に日本へ進出した米系スタートアップ企業のクアルトリクス合同会社の久崎 智子氏。同社は企業や組織のエクスペリエンス・データの収集から管理・分析、およびそのデータに基づくアクションを運用できるテクノロジープラットフォームを提供している。久崎氏は小売業がコロナ禍で今後どう変わっていくべきかについて、モダンCX経営への移行という観点から講演を行った。その内容を紹介する。
-
Biz/Zineセミナーレポート
DXの内製化や開発スピードの向上を実現する「ローコード開発」をOutSystemsが実例と共に紹介(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.9:OutSystemsジャパン株式会社)
コロナウイルスの影響により、日本国内のDXが今まで想像できなかったスピードで進んでいる。「2025年の崖」問題も迫る中、多くの企業が従来業務のデジタル化に加え、社内のレガシーシステムの更新も始まった。その中で注目を集めるのが、開発時間のスピードを大幅に向上できるという「ローコード開発」だ。なぜ今、注目されているのか、そしてどのようにローコードを活用しているのか。約20年にわたりローコード開発に取り組み、業界を牽引してきたOutSystemsジャパン株式会社の第三営業本部長 富山篤優氏が概要と海外事例について紹介し、同社ソリューションアーキテクトの阿島哲夫氏がデモンストレーションを行った。
-
Biz/Zineセミナーレポート
空色・中嶋氏が語る、AI×有人のハイブリッド「非対面接客」──業界別シナリオによる仕組みづくりとは?(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.8:株式会社空色 中嶋洋巳氏)
「withコロナ」と呼ばれる時代が到来し、顧客との接点構築が難しくなる中で、様々な手法を模索中というリテール事業者は多いだろう。その中でDXの「次の一手」として注目されているのが、デジタル接客やオンライン接客とも呼ばれる「非対面接客」だ。どのようにして仕組みを構築するのか、またどうすれば非対面で顧客体験やLTV(顧客生涯価値)を最大化することができるのか。「OK SKY」「WhatYa」などWeb接客ソリューションを展開し、Web接客センターの設計・運営にも携わってきた株式会社空色 代表取締役の中嶋 洋巳氏が、同社の事例を交えながら、導入や運営のコツについて解説した。
-
Biz/Zineセミナーレポート
東芝福本氏が語る、Withコロナ時代における“真の”DX──エコシステム創出とバリューチェーン改革(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.7:株式会社東芝 福本勲氏)
新型コロナウイルス感染症の影響により、対面コミュニケーションを前提としたビジネスの停滞、サプライチェーンの分断による生産停止など、様々な事業リスクが表面化している。その中で、事業持続性を意識した取り組みの1つとして、多くの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が急加速している。しかし株式会社東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリストの福本勲氏は「多くの企業が誤ったDXの捉え方をしている」と警鐘を鳴らす。製造業はどのようにDXを捉え、推進していくべきなのか。「リファレンスアーキテクチャー」などのキーワードとともに解説した。
-
Biz/Zineセミナーレポート
無味乾燥なDXではなく、人の温もりがある顧客体験へ──レジゴーに象徴される、イオンリテールの挑戦(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.6:イオンリテール株式会社 山本実氏)
「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」をテーマに「Biz/Zine Day 2020 Autumn」が開催された。イオンリテール株式会社システム企画本部長の山本実氏のセッション「ニューノーマルに対応した新たな買物環境の提供~セルフチェックアウトの過去・現在・未来~」では、イオンリテールの最先端の取り組みである「レジゴー」について、現在までの展開状況と課題、スマートストア化に向けたアプリ連携の方向性などが解説された。これまでは生産性向上の視点でチェックアウト(レジでの精算・支払い)のセルフ化を追求してきたが、これからは顧客のストレスを軽減し、顧客体験を向上させることを第一義としていると、山本氏。その真意はどこにあるのか。講演内容をレポートする。
-
Biz/Zineセミナーレポート
ミスミ吉田氏が語る、DXによる「ものづくり産業の勝ち姿」──2つの構造的な課題への処方箋とは?(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.5:株式会社ミスミグループ本社 吉田光伸氏)
日本の基幹産業である製造業は米中貿易摩擦、さらには新型コロナウイルスといった外部環境の変化に他業界以上の大きな打撃を受けた。また、それ以前から労働力・労働時間の減少という構造的な課題を抱えてきた。持てるポテンシャルを解放するには、労働生産性改革は待ったなしの状況と言える。「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」をテーマに開催した「Biz/Zine Day 2020 Autumn」では、ものづくり産業の裏方として取り扱い部品3,100万点、グローバル顧客基盤31万社の製造現場を支えるミスミグループ本社の吉田光伸氏が、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じた「ものづくり産業の勝ち姿」を提示した。その模様をお届けする。
-
Biz/Zineセミナーレポート
DX JAPAN植野氏が説く、顧客起点と脱・サイロ化による小売DX──なぜDX推進組織は失敗するのか(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.4:DX JAPAN 植野大輔氏)
コロナ以前から人口減少など社会基盤の変化により、大きな変革を求められていた小売業界。ニューノーマル時代へ向けて挑まなければならない真の変革のカギとなるのが“デジタル”である一方、DXの本質が何なのかはあまり正しく捉えられていない。「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」をテーマに開催した「Biz/Zine Day 2020 Autumn」では、ファミリーマートでゼロからデジタル組織を立ち上げ、ファミペイを中心とするDXを指揮したDX JAPAN代表の植野 大輔氏が登壇。「Withコロナ時代の小売企業が挑むべきデジタル変革」と題した講演で、小売業界の真のDXの可能性について語った。
-
Biz/Zineセミナーレポート
小売・ECのDX成功に必須の商品データ構築──AIによる自動登録をマクニカネットワークス平原氏が解説(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.3:マクニカネットワークス株式会社 平原郁馬氏)
デジタル化時代の顧客体験を向上させるためには、DXとその基盤となる商品データ・顧客データの充実が欠かせない。しかし、労働人口の減少が大きな課題となりつつある今、人手をかけずにデータの取り入れを行うためには、AI活用による商品登録業務の自動化が有効だという。2019年にCrowdANALYTIX社の統合と世界25,000人のデータサイエンティストコミュニティによって提供される同社のAI商品登録ソリューションについて、同社AIビジネス部の平原郁馬氏が、米国大手小売企業の実例を踏まえつつ解説を行った。
-
Biz/Zineセミナーレポート
物流はコストセンターから戦略機能へ──日立物流が提案する、Withコロナ時代のサプライチェーン最適化(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.2:株式会社日立物流 佐野直人氏)
コロナ禍で世界的にサプライチェーンの脆弱性が指摘されるようになった。それまで当たり前のものとしてあった物流のリソースも圧倒的に不足している。今後も予想される多面的な変化に立ち向かうためには、物流を含めたサプライチェーンネットワークの大幅な見直しが必要な情勢だ。そんな中、従来のロジスティクス事業の範疇を超え、自社のデジタルプラットフォームをクライアント企業にも提供することで、サプライチェーンの最適化を支援しているのが日立物流。「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」をテーマに開催した「Biz/Zine Day 2020 Autumn」の中から、同社IT戦略本部・佐野直人氏の講演をお届けする。
-
Biz/Zineセミナーレポート
インターシステムズ佐藤氏が事例で語る、データプラットフォーム・アプローチによるサプライチェーン変革(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.1:インターシステムズジャパン株式会社 佐藤比呂志氏)
COVID-19の感染拡大は社会全体に大きな影響を与えている。需要と供給の急激な変化や、材料調達先や生産体制の変更、通常とは大きく異なる在庫管理など、様々なことが発生し、サプライチェーンに混乱を来している企業も多いだろう。 そんななか、「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」と題して行われたBiz/Zine Day 2020 Autumnでは、インターシステムズジャパン株式会社の佐藤 比呂志氏が登壇。世界の先進企業が行っているサプライチェーン変革について語った。その内容を紹介する。
-
「大企業による新規事業」のリアル
なぜ帝人の新規事業でBtoCビジネスを生み出したのか──研究者が立ち上げたNOMONの挑戦(第13回 ゲスト:NOMON株式会社 山名慶氏、狩野理延氏)
新規事業開発に携わる方へのインタビューを通じて、大企業内の新規事業開発における美学を探る本シリーズ。今回のゲストは、NOMON株式会社代表取締役CEOの山名慶氏と、同社取締役COOの狩野理延氏です。 NOMONは帝人株式会社の子会社として2019年に創業した、「老化」に関するBtoCビジネスを展開する企業です。2018年の帝人の創業100年がきっかけで誕生したというNOMONの事業内容と、大企業で企業内起業を行う大変さとメリット、大企業で新規事業が生みだすために必要なことを聞きました。聞き手は本気ファクトリー株式会社代表取締役の畠山和也氏です。
-
「大企業による新規事業」のリアル
アイティクラウド黒野氏はどのようにして“強い”ビジネスモデルの事業を立ち上げたのか(第12回 ゲスト:アイティクラウド株式会社 黒野源太氏)
新規事業開発に携わる方へのインタビューを通じて、大企業内の新規事業開発における美学を探る本シリーズ。今回のゲストは、ビジネス向けIT製品・クラウドサービスの口コミサイト「ITreview」を運営する、アイティクラウド株式会社代表取締役社長の黒野源太氏です。 ソフトバンクグループのSB C&S株式会社から子会社として独立するまでに2つの新規事業の立ち上げを経験している黒野氏に、過去の事業の経験を生かした新規事業の立ち上げ方やITreviewのマネタイズの工夫、社内での説得方法、新規事業担当者に必要な心構えなどを聞きました。聞き手は本気ファクトリー株式会社代表取締役の畠山和也氏です。 ※取材はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保って行っています。
-
経営参謀としてのCFO
事業撤退に直面したCFOによる事業投資の再配分──バーゲルマンとミンツバーグに学ぶ、創発的戦略とは?(ゲスト:日本CFO協会 主任研究委員 兼 FP&Aプロジェクトリーダー 石橋善一郎氏【後編】)
米国企業では一般的にCFO組織の一部である「FP&A」は、大きな事業転換の場面において事業部長のビジネスパートナーとしてどう寄与すべきか。環境変化により変更を余儀なくされる戦略をどのように形成し、実行をサポートすべきか。インテルの日本法人と米国本社でFP&AとCFO職(日本法人)に就き、インテルの歴史に残る経営判断の場に携わった経験を持つ石橋善一郎氏。後編では、米国本社の事業部コントローラーとして事業撤退の当事者となった際の経験、今後のCFO組織により必要となる、計画的戦略と創発的戦略の融合に関して、事業戦略と財務戦略を高度に統合するCFO組織の理想像を伺った。
-
経営参謀としてのCFO
石橋善一郎氏が語る、「経営参謀としてのCFO」──FP&Aが果たすべき経営判断における役割とは?(ゲスト:日本CFO協会 主任研究委員 兼 FP&Aプロジェクトリーダー 石橋 善一郎氏【前編】)
もともとCFO組織は米国企業で発展し日本に導入されてきた経緯があるが、同様に米国企業ではCFO組織の一部として一般的である「FP&A (Financial Planning & Analysis)」については日本ではそれほど知られていない。経営参謀としてCFOは時に大きな事業判断に迫られる時がある。現場と連携してコミュニケーションを密に取り、足並みをそろえて意思決定するために、どういう組織が理想的なのか。インテルの日本法人と米国本社でFP&A (事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、インテルの歴史に残る経営判断の場に携わった経験を持つ石橋善一郎氏。FP&Aとは何か、高度な経営判断の寄与するCFO組織とその中核になるFP&Aはどう支援すべきか、お話を伺った。