「Oracle Blockchain Cloud」は、顧客が独自のブロックチェーン・ネットワークを容易に構築する。また、他のブロックチェーンや「Oracle Cloud Platform」の各サービスとの統合だけでなく、既に利用している「Oracle Cloud Application」やサードパーティ製アプリケーションとの迅速な統合を可能にするブロックチェーン・プラットフォームとなっている。顧客はブロックチェーン・ネットワークをプロビジョニングし、他のネットワークへの参加、スマートコントラクトの展開と実行、元帳の更新および照会を実施することもできるとしている。
Oracle Cloud Platform製品開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるアミット・ザベリーは、「ブロックチェーンは、今世代で最も革新的なテクノロジーの一つとなるでしょう。 『Oracle Blockchain Cloud』は、大切なパートナー様やお客様との長年にわたる研究開発の賜物です。オラクルのプラットフォームは、企業のビジネスの強化、不要なプロセスの排除、分散型ネットワークでのより簡単、透過的かつ安全な処理を支援します」と述べている。
オラクルのブロックチェーン・プラットフォームは、Linux FoundationのHyperledger Fabricの上に構築される。基本的なインフラストラクチャに従属するもの、コンテナ・ライフサイクル管理、イベント・サービス、アイデンティティ管理、RESTプロキシ、および単一のコンソールに統合された多数の運用・監視ツールが予め組み込まれており、セットアップおよびアプリケーションの開発プロセスを迅速化するとしている。
「Oracle Blockchain Cloud」は、99.95%の可用性SLAを実現するオラクルのマネージド・クラウド・プラットフォームであり、高可用性設定や自律型のリカバリー・エージェント機能に加え、可用性ドメインをまたがる複数のデータセンターでの災害復旧を可能にする継続的な元帳のバックアップ機能を搭載しているという。
IDCの製造および小売の担当グループ・バイスプレジデント、ロバート・パーカー氏は「ブロックチェーンのプロジェクトは、企業や政府が分散型帳簿とスマートコントラクトの本質的価値を見出し始めており、パイロット展開から本番展開に急速に移行しています。 消費が加速するにつれて、バイヤーはオープンソースを超える、データ・セキュリティと整合性、スケーラビリティ、管理性、および相互運用性を包含するエンタープライズクラスのプラットフォームを必要としています」とコメントしている。