アリババが科学技術の調査研究をリードするための国際的指針を示す機関であるアリババDAMOアカデミーは、今後5年間の革新的な技術開発計画を発表した。
これらの技術は、急速に成長する分野であるクラウド及びIoTビジネスをサポートするとともに、物流、素材、医薬品など技術革新に高いコンピューティング能力を必要とする様々な業界の新しい商用アプリケーションを研究するために開発されたという。
量子コンピューティング
アリババDAMOアカデミーは独自の量子プロセッサーの開発に着手した。さらに、電子商取引、物流、金融、素材、医薬品を含む幅広い産業分野の量子強化ソリューションを研究するために、パートナーシップネットワークの育成と拡大を進めるという。
チップ技術
アリババDAMOアカデミーは、自律走行、スマートシティ、スマートロジスティクス分野での利用の可能性を秘めた独自開発のAI推論チップ「AliNPU」を2019年の下半期に発表予定と発表した。
アリババグループ 最高技術責任者(CTO) Jeff Zhangは「アリババは、2年前に技術力を強化する方針を発表して以来、クラウドコンピューティングと人工知能の技術革新をリードしてきました。アリババDAMOアカデミーの設立とその過去1年間の成果は、我々のテクノロジーにおけるリーダーシップに対する確固たる取り組みを示すものです。将来に向けて、アリババの多様なエコシステムを支えるアルゴリズム、データインテリジェンス、コンピューティング能力、ドメイン知識といった先進技術における優位性が、量子コンピューティングやAIチップ技術などの破壊的な技術分野において、真の技術革新をリードする為の独自の地位に導いてくれることを確信しています」と話した。