ユーグレナは、2015年12月1日に、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画の始動を発表していた。2017年6月1日には日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料の実証プラント建設に着工しており、2018年10月31日に竣工したという。この実証プラントは2019年春より本格稼働し、微細藻類ミドリムシ(学名:ユーグレナ)や廃食油を主原料とした、バイオジェット・ディーゼル燃料の製造を開始する予定だという。そして、2020年には今回完成した実証プラントで製造する国産バイオジェット燃料での有償飛行の実現を目指すとしている。また、2019年夏からは実証プラントで製造した次世代バイオディーゼル燃料の供給の開始も目指す。
ユーグレナは、今回の実証プラント竣工を機に、「国産バイオ燃料計画」をともに取り組んできた横浜市、千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車、ANAホールディングス、ひろしま自動車産学官連携推進会議との連携をさらに進化させ、「日本をバイオ燃料先進国にする」を合言葉とする、『GREEN OIL JAPAN』宣言を発表した。
『GREEN OIL JAPAN』宣言では、2020年までに実証プラントで製造したバイオ燃料を陸・海・空における移動体に導入し、2030年までにバイオ燃料を製造・使用するサポーターを日本中に広げることを目指すとしている。ユーグレナは、2025年までに25万KL/年のバイオジェット・ディーゼル燃料を100円/Lで製造する商業生産体制を整え、2030年までにバイオ燃料100万KL/年の供給を目指すという。