一口サイズコンテンツ、ユースケースの誕生、エージェントを介するライフスタイル
(3)BITE-SIZEDコンテンツビジネスの誕生
興味深い事実として、アクセンチュアのデジタル消費者調査のデータ(*6)がある。スマートスピーカーを購入後、スマホの利用頻度が減ったという回答者が66%存在している。ユーザーインターフェースの特性として、「即レスポンスが欲しい情報や動作」「習慣化したほうが楽な機能」に関わるサービスは、むしろボイスコンピューティングによってサービスが提供されたほうが便利だ。現在では「天気」「交通」「機器操作」などが該当する。かつての「動画」が現在のスマホに最適化して画角や尺が再定義されたように、この「一口サイズ」ともいえる利用頻度を叶えるサービスが新たな事業機会となる。デジタルコンテンツにおける新たな市場が生まれたのではないだろうか。
(4)ユースケースの誕生
起動後のプロセスが比較的長い、新しいボイスコンピューティングのユースケースが生まれ始めている。例えば、スクリーン端末やTVでの画像表示が始まったことで、出前の発注における選択プロセスも、より自然に高度化できるようになった。即注文したいという欲求があったとき、スマートフォンを出してアプリを立ち上げる行為さえ面倒に感じるようになる。また画面を活用した音声を活かしたインタラクティブなゲームやブロードキャスト、プロモーション用途でのエンターテイメントコンテンツの投入など、「新たなユースケース」が生まれてくる。