イトーキは、オフィス構築の新たな取り組みとして、生産性と創造性、さらに社員の満足度を最大化するワークスタイルの国際的スタンダード「ABW(Activity Based Working)」の導入を12月3日に発表した。また、社員の心身を健全に保つ空間品質基準「WELL認証(WELL Building Standard)」の導入も発表した。
この発表とあわせて、イトーキ新本社である「ITOKI TOKYO XORK(イトーキ・トウキョウ・ゾーク)」を、「ABW」「WELL認証」を導入した働き方「XORK Style(ゾーク・スタイル)」を実証するショールームとすることも発表した。
ABWとは、オランダ発祥の業務内容によって働く時間と場所を自由に選べる働き方。業務を「高集中」「コワーク」「電話/Web会議」「2人作業」「対話」「アイデア出し」「情報整理」「知識共有」「リチャージ」「専門作業」の10種類に分類し、オフィス内にそれぞれに適した働く場所を設けている。2018年10月には、イトーキとABWの創始者でもあるオランダのVeldhoen社の業務提携が発表されていた。
WELL認証とは、International WELL Building Instituteによって作られた、建物内で暮らし、働く人たちの健康・快適性に焦点を当てた世界初の建物・室内環境評価システム。イトーキは、「空気」「水」「食物」「光」「フィットネス」「快適性」「こころ」の7分野で評価され、ゴールドレベルの予備認証を受けている。
新本社ITOKI TOKYO XORKの発表に際し、イトーキ代表取締役社長の平井嘉朗氏は「ITOKI TOKYO XORKは、理論や空間を語るだけの場ではありません。『XORK Style』のプロセスを通じて多くのお客様に価値を示し、お客様自身の働き方改革の役にたっていきたいと思います」と語った。