「フィンテック100」では、世界のマーケットリーダーであるフィンテック企業50社からなる「リーディング50(Leading 50)」と、新しい製品やソリューションを有する新興フィンテック企業50社の「エマージング50(Emerging 50)」を紹介している。デジタル決済からデジタル融資、インシュアテック、ネオバンクまで、フィンテックにより世界の金融サービス業界に変革をもたらしている企業が集められている。
日本企業では、仮想通貨取引プラットフォームの開発・運営のほか、ブロックチェーンを基盤とした金融サービスを提供するQUOINEが29位に、多彩なテーマから投資先を選択できるオンライン証券など、資産運用サービスを提供するFOLIOが44位にランクインした。
2018年版フィンテック100の主なハイライト
- 決済企業がフィンテック100の主役:分野別では、決済企業が34社ランクインした。このほか、融資企業22社、資産運用企業14社、保険企業12社がランクインした。
- 資金調達総額の急激な増加:2018年版では、フィンテックへの資本投資の急増が明らかになった。「リーディング50」企業は、この1年間だけで260億ドル以上を調達しており、創業以来の調達資金総額は500億ドルを超えている。
- 中国の巨大フィンテック企業がサービスを拡大:2018年版「フィンテック100」の上位10社のうち、4社が中国のフィンテック企業。そのすべてが中国の小売企業や保険会社、ネット通販企業からのスピンアウト(独立)した企業だった。