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DXで新たな価値を生むための“多言語体験”をWovn Technologies小林氏が解説

Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.11:Wovn Technologies株式会社 小林弘佑氏

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“多言語体験”実現における課題と解決策

 しかし、多言語体験を実現するためには、解決しなければならない課題がある。先に「グローバル化」と「国際化」として指摘した通り、Webサイト多言語化は単に表示言語を機械的に変換するだけで達成できるわけではないからである。

 宗教・文化・政治状況に合わせて、言語ごとに不快にならないデザインと翻訳を行うことが必要になる。また、日本語とは違い横書きを右から読む言語に対応するためには、デザインの変更も必要になる。翻訳した言葉は多くの場合、日本語よりも長くなるため、サイトのUI・UXが崩れてしまうという可能性もある。

 言語変換において、IPアドレスで表示言語を決めるなら、言語切り替えバーを見つけやすい場所に設定しないと離脱されてしまう。外国語でアクセスしやすくするということは、様々なサイバー攻撃を受けやすくなることでもあるため、セキュリティ対策も必要となってくる。

 さらに、多言語化に対応するには時間がかかるため、言語間で情報に差が出てきてしまう可能性もある。SaaSを提供する企業の場合、アップデートが年間で数百回とあるので、それに対応できるように、拡張性をもったサイトにしていく必要がある。初期開発に意識すべき点が多々あり、様々な工数があり、コストがかかってくるのだ。

 また、運用フェーズでも複雑な対応が必要だ。その言語に対応したSEO対策やプロモーションが必要であり、言語ごとにユーザーに受けるコンテンツやコピーライティングも異なる。法規制や商習慣も違うため、この言語・この国ではこの商品は見せないようにしなければいけない、などといった配慮も必要になってくる。それらに対応するためには多くの専門人材が必要になってくるため、コストがかさむ。

多くの専門人材を必要とするWeb多言語化画像クリックで拡大表示

 ただし、Webサイト多言語化に関しては、Wovn Technologiesが提供するWebサイト多言語化ソリューションの「WOVN.io」など、様々なソリューションが出てきているため、すべてを自社で開発する必要はなくなっている。そういったサービスを自社サイトに組み込んで、多言語体験を提供してはどうかと、小林氏は提案する。

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“多言語体験”を実現させた国内外の先進企業事例

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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