みんなの銀行が進める“3つの事業”
前述の通りみんなの銀行は、デジタルバンクとして銀行ビジネスそのものを再定義し、デジタルネイティブなアプローチで銀行としての新たな機能を創造していくものである。最初は、デジタルで“銀行”を再デザインし、優れたUI/UXで商品・サービスを提供していく。それはディスラプターと同じ動きではあるが、FFGは与信管理や、ALM(Asset Liability Management、金融上のリスク管理の手法)等の知見・アセットを使える点で、ディスラプターよりも有利な立場にある。
FFGはこれまで福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行の店舗、WEBバンク等の全チャネルで、九州をメインに法人・個人全層の顧客をターゲットとして事業を展開してきた。今後はみんなの銀行という、モバイル専業のデジタルバンクを新設することによって、全国のデジタルネイティブ世代をターゲットに事業を展開できることになる。また、銀行の3大業務「預金」「為替」「融資」と、3大機能「金融仲介」「信用創造」「決済」といった役割を越えて、銀行を再デザイン、再定義していくことになる。