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グラミン日本とSAPジャパン、生活困窮者の経済的自立支援で連携協定を締結

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 グラミン日本とSAPジャパンは、生活困窮者への経済的自立支援を目的として、デジタルプラットフォームを使って雇用機会のニーズをマッチングさせる就労支援における連携協定を締結した。

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 企業や団体が提供する雇用機会と、生活困窮者の就労ニーズをスピーディーにマッチングさせるために、SAPの外部人財管理ソリューション「SAP Fieldglass(エスエーピー・フィールドグラス)」を活用したソーシャル・リクルーティング・プラットフォームをSAPジャパンが構築し、グラミン日本が運用。運用開始は2021年4月を予定している。

 現在、日本において6人に1人が「相対的貧困」にあるとされており、世帯別の 相対的貧困率は母子世帯が51.4%と、父子世帯(22.9%)、ふたり親世帯(5.9%)と比較して突出して高い状況が問題視されている。また、厚生労働省の発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響により解雇や雇止めで職を失った人は8万人超に上る一方、リモートワークの浸透など、スキルとデバイスがあることによって、場所や時間を選ばない多様な働き方も徐々に可能となってきている。

 このような社会的状況下において、「貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会へ」というミッションを掲げるグラミン日本と、「世界をより良くし人々の生活を向上させる」というビジョンを掲げるSAPジャパンが連携協定を締結し、デジタルを活用して生活困窮者に雇用の機会を提供し、自立を支援することを目指している。

 グラミン日本では、生活困窮者、特に母子家庭の支援に向けた自立支援を各分野のパートナー企業とともに一気通貫で支援するプログラムを実施・計画している。まず経済的自立支援の準備段階として、5人1組の互助グループを形成、相互に支えあう関係性を構築して孤立を防ぎ、デジタルデバイド(情報格差)を埋め、就労や起業のために用いる少額融資を実施している。次の段階では、専門性のあるパートナーと協力し、プログラミング教育や、SNSマーケティングの教育などのデジタルスキルの教育を行う予定。さらにデジタルプラットフォームを活用したジョブマッチングを行い、強みを活かせる就労機会の提供を支援することを目指している。

 今回の連携協定においてグラミン日本では、今後必要とされる次世代型のスキルアップの機会を提供し、デジタル人財を育成することや、ライフスタイルに適した働き方を 選択しやすいマッチング機会の提供に取り組み、単なるノンスキルドワーカーに留まらない、持続可能な経済的自立を支援し、1人ひとりが思い描く生活を実現することを目指している。

 SAPジャパンはSAP Fieldglassを提供し、企業や団体が提供する雇用機会と、生活困窮者の就労ニーズをデジタルでジョブマッチングするソーシャル・リクルーティング・プラットフォームを構築。SAP Fieldglassは、企業などの組織・団体が、派遣労働者、フリーランサーや業務委託(請負/ 準委任)といった外部人材の獲得や調達プロセスを一元的に管理し、外部人財活用の全社的な最適化を支援するクラウドプラットフォームで、世界 180カ国で使用されている。育児や家事で忙しい母子家庭でも、簡単かつスピーディーに求人応募できる仕組みを 本プラットフォーム上で実装。また、雇用機会を提供するのは、本協定に協力いただく多様な企業や団体になるとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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