知財図鑑では、大学生の卒論という「知」が世の中からほぼ検索されず、研究室の中に埋没している現状を「未開の社会課題」と捉えている。これは社会にとって大きな損失であり、研究に心血を注いできた優秀な人材にとっても機会損失となる。「卒論は大事にしまわず、オープンに。」をキャッチコピーとして、本アワードを起点に今後も卒論のオープン化を呼びかけていきたいと述べている。
知財図鑑編集部による、本アワードの審査基準は以下の通り。
- 新規性:固定観念にとらわれず、新たな切り口で仮説を立てているか
- 社会性:解決が望まれる社会課題との関連性が強いか
- 応用性:多様な企業や団体・研究者が関わりやすく、新たなプロジェクトにつながりやすいか
最優秀賞(1名)には研究費として5万円分のAmazonギフト券を贈呈するほか、知財図鑑への卒論・研究内容の掲載を予定している。また、入賞者には知財図鑑から研究内容についてオンラインインタビューを行い、サイト内で掲載する予定。大学から実社会に仮説のバトンをつないでいくためのきっかけを生むことを目指す、としている。
知財図鑑とは
世界を進化させる可能性のある「すごい知財」に出会えるデータベース。網羅性を重視した一般的な図鑑とは違い、新規事業への活用案をクリエイターが提案することを特徴としており、特許技術だけでなく、プロダクトやサービスから実用的なAPIまで、広義の「知的財産」を対象に編集を進めている。