今回の実証実験では、高齢者などの交通弱者の移動・外出の促進を図るため、自動運転車と低速型パーソナルモビリティ(電動車いす)を連携して住宅地から最終目的地までの移動を一気通貫で提供するユースケースにおいて、自動運転車の実環境での走行性能やパーソナルモビリティとの連携性、利用者の利便性や安全・安心性などについて検証した。
また、将来的な完全自動運転に向け、自動運転車の遠隔監視および移動中の見守り・サポートサービスについての実証も併せて行い、安全に安心して移動できるモデルケースを検証している。
今回は、具体的な利用シーンとして病院への移動を想定した移動サービスの実証実験を実施。その結果、参加者からは、自動運転車とパーソナルモビリティが連携することで移動がスムーズになると好評価を得たとともに、交通弱者の解決手段として期待の声を頂くことができたという。
つくばスマートシティ協議会では、今後もAIなどの先端技術を活用した次世代モビリティ等の社会実装を推進し、自動車依存度が高い地方都市における課題解決モデルの構築を目指すとしている。
技術提供
- 筑波大学:パーソナルモビリティの提供
- KDDI:4G LTE通信ネットワークの提供、位置情報を活用した移動実態の分析、車内見守り用タブレット端末の提供
- KDDI総合研究所:自動運転車の遠隔監視卓の提供
- 関東鉄道:スマート・コミュニティ・モビリティの社会実装に向けたアドバイザリー
- アイサンテクノロジー:高精度3Dマップ作成、自動運転走行の統括
- ティアフォー:自動運転ソフトウェア「Autoware※」の提供、自動運転車の走行支援、遠隔モニタリングシステムの提供
- 損害保険ジャパン:自動運転に係るリスクアセスメント実施、自動運転車両の提供