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未来のイノベーションは、途上国にある

牧浦 土雅 氏:JUAS FUTURE ASPECT 2015 講演レポート

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 「人は生まれは平等ではないけれど、チャンスは世界中平等に与えられるべきである」と、Needs-One共同創業者の牧浦土雅氏は言う。アフリカや東南アジアといった途上国に、テクノロジーの力で“チャンス”を届ける21歳だ。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)によるワクワクする未来を作るためのイベント「JUAS FUTURE ASPECT 2015」で、牧浦氏は途上国とイノベーションの未来を語った。

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インターネットで世界は変わらない

 誕生以来ものすごいスピードで人類の暮らしを変えてきた、インターネット。それは世界中の知にアクセスすることを可能にし、誰もに発信する力を与えた。ソーシャルメディアを手にした人々は、歴史を変える革命までをも起こしている。

 といっても、現在のインターネット人口は30億人。残りの42億人は依然としてインターネットが使えない生活を送っており、その90%は途上国の人々だという。

人は生まれは平等ではないけれど、チャンスは世界中平等に与えられるべきである。

 そんな信念のもとにアフリカや東南アジアで活動するのは、牧浦土雅氏だ。1993年、東京生まれ。13歳のときに単身渡英し、その後ルワンダを中心とした東アフリカで農作物のマッチングプロジェクトや、e-Educationと呼ばれる「最高の授業を世界の果てまで届ける」教育プロジェクトを行ってきた人物である。2014年にはTEDが選ぶ「世界の12人の若者」にも選出されている。

 現在は東南アジアの人々にチャンスを届けるために、新たなソーシャルビジネスを準備中という牧浦氏。しかしそのためには、インターネット環境を作るだけでは不十分だと彼は言う。

インターネットはあくまでプラットフォームなので、ハードがあってもソフトがないと何の意味もありません。学校があっても教科書や黒板、机やテレビがなければ意味がないのと同じです。我々が考えるべき次の視点は、ただインターネットを普及させるだけでなく、それを活かしてどう人々をエンパワーしていくのかということ。インターネットというよりも、インターネットを含めたテクノロジー全般を考えなければいけません。

 では、どんなテクノロジーが、これからの42億人の生活を変えていくのだろうか。牧浦氏は、現在途上国の人々をエンパワーしつつある3つのテクノロジーを紹介した。

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