途上国をエンパワーする、3つのテクノロジー
1:パーソナルデータ
ビッグデータというワードはここ数年急激に聞かれるようになりましたが、意外とまだ注目されていないのがそのビッグデータを形成するパーソナルデータ。
パーソナルデータは、いままで資産がないと言われていた貧困層が、唯一持っている資産だと考えています。
facebookやtwitterといったソーシャルメディアでの活動、メッセージ送信にウェブの閲覧履歴。これまで無価値だと思われていたこれらの個人データがいま、データ解析技術の進化によって人々に力を与えるものに変わったという。
たとえば東南アジアで使われている「Lenddo」は、ソーシャルメディアやウェブの閲覧履歴から個人の「信頼度数」を測り、資産に代わる担保にできるサービスだ。これまで銀行口座を作れなかった、あるいはお金を借りられなかったような人々が、信頼度数を使うことでそれらのサービスを受けられるようになったのである。