発表によると、2014年にベンチャーキャピタルが設立したファンドのうち、国内のベンチャー企業を投資対象とするベンチャー投資ファンドは32ファンドとなり、大幅に増加した2013年の31ファンドをさらに上回った。
2014年のファンド総額は1,075.8億円で、大きく拡大した前年の2,002.7億円には及ばなかったが、1,000億円を超す規模となり昨年に引き続きファンド組成が活況化している。
さらに、1ファンド当たりの規模(中央値)は20億円で、大幅に拡大した前年の25億円と同規模を維持している。
このように2014年はファンド設立本数、ファンド総額、ファンド規模、いずれも大躍進をした昨年2013年レベルを維持し活況であった。
集計結果のポイントは次のとおり。
- ファンド数は32ファンド。活況であった前年の31ファンドをさらに上回る
- ファンド総額は1,075.8億円。前年の2,002.7億円には及ばないものの1,000億円以上を保持
- ファンド規模(中央値)は20億円。前年25億円と同規模
- IT関連のファンド本数は11本、IT関連特化型は10本に増え、昨年同様多い
- バイオ・医療・ヘルスケアを対象とするファンドは昨年の8本から5本に減少
- クリーンテック・エネルギー関連を対象とするファンドは昨年の5本から0本に
- シード、アーリーステージ選好ファンドは15本に大幅増加。全体の45.5%を占める
- 独立系VCファンド本数割合が50%に増加。昨年の45%から活発が継続
- 事業会社系ファンド(CVC系)総額割合が43%。昨年の11%から大幅増大し、事業会社系(CVC系)の活発化が顕著