設計時のすり合わせが模倣困難性の源泉のひとつ
顧客の要望に合わせて特殊なバネを提供するには、材料を選定し、バネの形状を設計し、バネの製造工程を設計する必要があります。次に試作品を作成し、社内と顧客先での評価を繰り返し、最終的な仕様を決定します。本稿ではこうした一連の活動を「設計活動」と表現します。設計活動が済んだら、量産に入ります。バネを作るには、材料を調達し、バネのもとになる線材を製造し、その線材をバネに加工します。これを「製造活動」と表現します。
村田発條の技術力の源泉は、設計活動と製造活動のち密な連携にあります。どういうことか、具体的に説明します。