執筆者情報
青松 基
(アオマツ ハジメ)
アートディレクター・デザイナー
2006年、武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を卒業し、株式会社コンセント入社(当時 株式会社アレフ・ゼロ)。男性カルチャー誌、食雑誌、パソコン誌、フィットネス誌等、さまざまな雑誌のデザインやアートディレクションを担当。また、企業や自治体のウェブサイト、パンフレット、広報誌等の様々な情報発信における包括的なデザインへと活動の幅を広げ、2019年にデザインユニット・sukkuを旗揚げし独立。書籍・雑誌、パンフレット、ウェブサイトなどの情報媒体や、ロゴ(CI・VI)を起点としたポスター、チラシ、パッケージなどのブランディング等に携わる。
執筆記事一覧
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テクノロジー思考とは何か?
馬田氏と語る、社会の変え方のイノベーション──未来の理想を道筋とともに提示する「4つの方法」とは?(ゲスト:東京大学産学協創推進本部 FoundX 馬田隆明氏)
独立系ベンチャーキャピタル代表で『テクノロジー思考』の著者・蛯原健氏による対談シリーズ。今回は前編に続き、東京大学産学協創推進本部でスタートアップ支援を行う馬田隆明氏をゲストに迎えてお送りする。同氏は最新著『未来を実装する』で、成功する社会実装のポイントとして「インパクト」「リスク」「ガバナンス」「センスメイキング」の4点を挙げている。対談後編となる今回は4つのポイントそれぞれについて伺うとともに、企業組織それ自体を1つの社会と見立てて、新しい技術の社内への実装、すなわちDX文脈での応用の可能性にまで触れてもらった。
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テクノロジー思考とは何か?
「インパクトからはじめよ」──馬田隆明氏と語る、社会的インパクトがビジネスに欠かせない理由とは?(ゲスト:東京大学産学協創推進本部 FoundX ディレクター 馬田隆明氏)
独立系ベンチャーキャピタル代表で『テクノロジー思考』の著者・蛯原健氏による対談シリーズ。今回のゲストは東京大学産学協創推進本部でスタートアップ支援を行う馬田隆明氏だ。同氏は最新著『未来を実装する』で「いまの日本に必要なことは、注目されがちなテクノロジーのイノベーションではなく、社会の変え方のイノベーションではないか」と問題提起し、社会実装のための実践的な手法を豊富な学術的蓄積から解説。これからのビジネスに特に重要なのは「未来の理想=インパクトを描き、道筋とともに提示すること」であると主張している。なぜいま社会実装、そして社会インパクトをビジネス視点でも論じる必要があるのか。対談の模様を前後編でお届けする。
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ジョブ型人材マネジメントとは
ジョブ型人材マネジメントでの「評価」「処遇」「任用」──メンバーシップ型との比較から考えるキャリア(第3回)
前回は、メンバーシップ型でのキャリア・スキル形成を「ノコギリ型」、ジョブ型でのキャリア・スキル形成を「ナタ型」と定義し、紹介した。業務が複雑化・専門化しつつある職務環境にあって、「成果の源泉」は経験・知識も含めた「専門性」の有無やレベルになりつつある。ジョブベースでの採用を契機として、個人の志向も組織の考えも、「ノコギリ型キャリア」から「ナタ型キャリア」へとシフトが進むものと考えられる。 今回は、ジョブ型人材マネジメントのうち、ビジネスパーソンにとって非常に身近なテーマとなる「評価」「処遇」「任用」について触れてみたい。まずは、これらのテーマを語るうえで、前提となる「ジョブ型」と「メンバーシップ型」での働き方の違いからスタートしよう。
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経営企画のためのアライアンス入門
アライアンス戦略策定の仕上げの確認項目──パートナー選定の視点とデューデリジェンスの実施とは?(第4回(最終回))
連載の最終回となる本稿では、経営資源獲得の方法として「アライアンス」を選択した場合の「仕上げの確認項目」を解説します。アライアンス実行可能性の検討、アライアンスパートナーの選定とその視点、デューデリジェンスの実施、パートナー候補との取引などに関して、説明します。
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経営参謀としてのCFO
創業時から一貫して変わらないデュポンの「コア・バリュー」──変革を常とする経営の根底にあるものとは?(ゲスト:東京都立大学大学院 特任教授、デュポン株式会社 前取締役副社長 橋本勝則氏【後編】)
デュポンの取締役副社長を務め、昨年共著で『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)を著した橋本勝則氏との対談。前編では、デュポンが200年以上続いてきた理由として、変化への志向が挙げられた。後編では、日本企業が学ぶべき点とデュポンの経営の最も根幹にあるコア・バリューの力について語られた。
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経営参謀としてのCFO
デュポンの前副社長が語る、ファイナンスを共通言語とした経営資源の再配分と事業トランスフォーメーション(ゲスト:東京都立大学大学院 特任教授、デュポン株式会社 前取締役副社長 橋本勝則氏【前編】)
インテルの日本法人と米国本社でFP&A(事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、日本におけるFP&Aプロフェッションの啓蒙活動に携わる石橋善一郎氏をホストに、CFOを中心としたコーポレート部門の果たすべき役割、日本企業の課題について議論していく本連載。今回はデュポンの前取締役副社長で『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である橋本勝則氏をゲストに迎え、220年以上にわたって絶え間ない変革により企業経営を持続してきたその力、特にファイナンス・リテラシーの強さについて聞いた。
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経営変革の「思想」と「実装」
経営変革における「センスメイキング」と「ケア」──新旧の価値観を接続するコーポレートの役割とは?(ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏)
前編で、確実に悪化しているにも関わらず変わることができない日本企業を“慢性疾患”状態と表現した宇田川元一氏(埼玉大学経済経営系大学院 准教授)に、それでも変革を可能にしていくための方法を伺った。氏によれば、経営者とCxOチーム、コーポレート、事業部門などそれぞれの立場に期待されるのは、「“正しいこと”ではなく“必要なこと”をする」というケアの姿勢だという。
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経営企画のためのアライアンス入門
経営資源獲得のための“見取り図” ──事業寿命の短命化と自社の経営戦略に適合するストラクチャー選定(第3回)
第1回は、戦略的アライアンスが求められている背景を解説しながら、アライアンスとは何か、その課題と難しさ、推進プロセスの概要を解説しました。第2回は、第1回で概要を解説した「戦略的アライアンス」に必要な推進プロセスの第1段階である「戦略策定」のうち、前半に該当するプロセスを解説。獲得したい資源別(人材・組織/技術/生産/販売/ブランド)に戦略的アライアンスのパターンを説明しました。今回は、アライアンスを含めた経営資源の獲得方法を見取り図として示し、それぞれの特徴や課題を説明します。
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ジョブ型人材マネジメントとは
ジョブ型人材マネジメントから考えるキャリア形成──「ノコギリ型キャリア」と 「ナタ型キャリア」とは?(第2回)
前回は、現在注目される「ジョブ型人材マネジメント」と同様な取り組みが過去にもあったことに触れた。現在注目される「ジョブ型」の取り組みと大きく異なることを示し、そのポイントが「採用からのジョブ型へのシフト」であることを共有した。ジョブベースでの採用により、すべての人材マネジメントがシームレスにジョブ型になり、ジョブ型が本格化し定着する可能性が高いのが特徴だ。 今回は、ジョブ型人材マネジメントへ移行する過程で起こりうるビジネスパーソンのキャリアへの影響を中心に解説したい。具体的には採用・異動・育成/開発について、ジョブ(職務)を限定しない「メンバーシップ型」と「ジョブ型」の対比で整理する。
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DX経営の課題と実践
なぜ戦略と現場活動が一致しないのか──「現在指向バイアス」を超え、DXを推進するCoEとCDOの役割(第2回)
前回は、日本企業のDXの“現在地”を、方針は「絵」としては存在するものの実行に移すための運営・組織体制が確立されていない状態、言わば“一休さんの屏風のトラのようなDX”とした。そこには3つの課題があり、特に「戦略と現場活動の不一致」の問題を指摘した。今回はその不一致の背景を「組織の階層構造に基づく分断」として、組織変革推進チームとしての「CoE」、旗振り役としての「CDO」の役割などに関して解説する。
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経営参謀としてのCFO
なぜワールドクラスはメガトレンドを戦略に落とし込めるのか──“阿吽の仕組み型”による企業経営(ゲスト:一般社団法人日本CFO協会/一般社団法人日本CHRO協会 主任研究委員 日置圭介氏)
『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である日置圭介氏にコーポレート組織のあるべき姿について聞いた前編に続き、後編では「中長期的目線」と「足元のコミットメント」を組み合わせた戦略と計画の立て方、M&Aやバイアウトなどによる「事業の足し引き」など、真のグローバル企業の経営手法をおさえた上で、日本企業が克服すべき課題について提言がなされた。
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経営参謀としてのCFO
日置圭介氏に聞くワールドクラスの経営──ファンクションベースの組織設計とリソース・アロケーションとは(ゲスト:一般社団法人日本CFO協会/一般社団法人日本CHRO協会 主任研究委員 日置圭介氏)
インテルの日本法人と米国本社でFP&A (事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、日本におけるFP&Aプロフェッションの啓蒙活動に携わる石橋善一郎氏をホストに、CFOを中心としたコーポレート部門の果たすべき役割、日本企業の課題について議論していく本連載。今回は2020年9月に上梓された『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である日置圭介氏(日本CFO協会・日本CHRO協会 主任研究委員)をゲストに迎え、「真のグローバル企業」のマネジメントについて聞く。
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「戦略的経理思考」とは
マツモトキヨシ西田氏が語る、「スコアキーパー」と「ビジネスパートナー」としての“両利きの経理”の条件(ゲスト:株式会社マツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長 西田浩氏)
「戦略的経理思考」という経理部門の新たな役割を提唱する前田 康二郎氏(流創株式会社 代表取締役)とマツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長の西田浩氏による本対談。前編では、食品メーカーで営業を担当しながら税理士を目指した理由、多様な経験が今の仕事にどう活かされているかが明らかになった。後編では、これからの経理部門が果たすべき役割と、そこに向かってどのように組織を変革していくのか、西田氏と前田氏の考え方と実践方法が語られた。
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DX経営の課題と実践
日本企業の屏風のトラDX──戦略と現場の不一致を解消する、ビジネスデザイナーとプロダクトマネージャー(第1回)
コロナ禍において日本企業のDXが進んでいると言われている。政府や経産省によるいくつかの調査資料では、日本企業のDXの現状の課題が整理されている。本連載では、プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、現在は日本企業のDX支援などに取り組む株式会社レッドジャーニーの代表であり、政府CIO補佐官なども務める筆者が、DX経営の課題、実行体制、人材像や評価などを解説していく。本稿では、現在の日本企業のDXへの取り組み状況と課題を、各種調査をベースに紐解き、核となるDX人材の要件に関して、概要を説明していく。
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「戦略的経理思考」とは
マツモトキヨシ西田浩氏が語る、異色のキャリアで培った“パートナーとしての経理”に必要なこと(ゲスト:株式会社マツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長 西田浩氏)
バックオフィスのDXが進む中、流創株式会社 代表取締役の前田 康二郎氏は「戦略的経理思考」を提唱し、経理部門の新たな役割を提案する。本連載では、前田氏が「戦略的経理思考」を体現するゲストと対談を重ねていく。今回はマツモトキヨシホールディングス 管理本部 財務経理部長の西田浩氏を迎え、14年の営業経験を皮切りに、中国現地法人の立ち上げや経営企画、CSRなど、経理部長としては異色の経歴を持つ西田氏に、これからの経理部門のあり方や人材育成の極意を聞いた。
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ジョブ型人材マネジメントとは
「ジョブ型」に必要な人材マネジメント──コロナ禍前後で顕在化し勢いが増す、その潮流とは?(第1回)
コロナ禍の状況下、人事・人材マネジメントの領域で頻繁に見聞きするキーワードが「ジョブ型」だ。人事コンサルタントとして、日々クライアントに接する中で、様々な「ジョブ型」に出会う。10人いれば、10人それぞれの「つもり・だろう・はずだ」による「ジョブ型」が存在するのが現状だ。経営トップや役員の鶴の一声による「ジョブ型」、人事の次の一手としての「ジョブ型」、組合が求めるリモートワーク対応での「ジョブ型」。コロナ禍にあって、「ジョブ型」がパナセーア(万能薬)のごとく語られる。多くの企業においては、同床異夢のまま、「ジョブ型」が堂々と一人歩きし始めているのが実態ではなかろうか。 今回の連載では、川面に波立つ様々な「ジョブ型」の底流で必要となる、ジョブ型の人材マネジメントとは何かについて、過去からの経緯も振り返りながら解説していこう。
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「起業家社会」の経営学
“新しい意味”を発見する「コミュニティ」と「未来シナリオ」とは──ドラッカースクール山脇教授の提言(ゲスト:ピーター・F・ドラッカー経営大学院 教授 山脇秀樹氏)
ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授 山脇秀樹氏に師事した藤田勝利氏が、教授の近著『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』(東洋経済新報社)について問う。前編では、デザイン思考、ピーター・ドラッカーのマネジメント、競争戦略を統合するという本書の考え方が生まれた背景や3つの要素の関係性を伺った。後編ではアメリカでの成功事例なども交え、商品やサービスの「新しい意味」をつくることの重要性や企業にとってのコミュニティの可能性などが語られた。
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「起業家社会」の経営学
ドラッカースクール山脇教授が語る、「デザイン思考」「マネジメント理論」「競争戦略」の統合とは?(ゲスト:ピーター・F・ドラッカー経営大学院 教授 山脇秀樹氏)
本連載で「起業家社会」において重要なスキルやイノベーションの本質、地域やコミュニティの可能性について述べてきた藤田勝利氏は、かつてピーター・F・ドラッカー経営大学院で学んだ。今回は恩師である山脇秀樹氏(ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授で、元学長)を招き、近著『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』(東洋経済新報社)の執筆経緯やそのエッセンスを語ってもらった。
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経営企画のためのアライアンス入門
成功する戦略的アライアンスにある自社に不足する資源の明確化──5つの資源別、成功パターンとは?(第2回)
連載第1回である前回は、戦略的アライアンスが求められている背景を解説しながら、アライアンスとは何か、その課題と難しさ、推進プロセスの概要を解説した。今回は、前回概要を解説した「戦略的アライアンス」に必要な推進プロセスの第1段階である「戦略策定」のうち、前半に該当するプロセスを解説する。獲得したい資源別(人材・組織/技術/生産/販売/ブランド)に戦略的アライアンスのパターンを解説する。
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「戦略的経理思考」とは
コロナ禍で会社を潰さないための「戦略的経理思考」──経理による“失敗しない新事業計画”の真意とは?(ゲスト:流創株式会社 代表取締役 前田康二郎氏)
デジタル化の波がバックオフィスにも及ぶ昨今、経理業務は自動化されて人は不要になるという“経理不要論”も唱えられている。それに対して異を唱えるのが、経理の専門家として独立して以来、経営難の会社の再建や経営者・従業員に対する「経理的マインドセット」の指導などで数々の会社を自走できる組織へと導いてきた前田康二郎氏だ。この6月に出版した『つぶれない会社のリアルな経営経理戦略』(クロスメディア・パブリッシング)他、多数の著書で持論を展開する前田氏に、これからの経理が向かうべき方向について伺った。