この実証実験では、凸版印刷とシグマアイが共同で進めている量子アニーリングを、凸版印刷のグループ会社であるトッパン・コスモが物流業界などに向けて提供している業務効率化・見える化システム「MITATE」に適用し、計画立案機能を拡張することで、配車/配送計画などの業務の負担軽減、スピード・精度向上と、配送時間の縮減やそれに伴う環境負荷低減の実現を目指す。
また、この実証実験の効果検証を通し、量子アニーリング活用のノウハウを蓄積し、重さ・大きさ・種類・荷姿など荷物に関する情報の安全・安心な運用・管理、集荷や配達に伴う配車/配送計画策定など、物流業務を効率化・見える化する物流DXを目指すとしている。
実証実験の具体的な内容
1.配送計画最適化システムの開発
量子コンピューティング技術の一つである量子アニーリングを適用し、トッパン・コスモが物流業界などに向けて提供している業務効率化・見える化システム「MITATE」を拡張した配送計画最適化システムを開発する。
2.配送計画最適化システムの効果検証
配送計画最適化システムを使って、配送計画を算出し、計画算出時間、配送計画精度など配送計画における業務負担軽減の効果検証を行う。