DATAFLUCTは、機械学習と外部データを組み合わせた高精度の自動需要予測により、最適な仕入れ・生産を実現するサプライチェーンマネジメント(SCM)サービス『Perswell』の提供を2022年2月3日より開始。また、酒類・食品卸業の国分グループ本社との資本業務提携の正式締結に伴い、『Perswell』の導入が正式決定した。
事業者の課題感:手動予測や古典統計による予測では精度が不十分
数百から数千種類の商品の販売予測をエクセルで行う場合、作業工数は膨大になる上、全商品の精緻な予測は困難を極める。また、SCMサービスを導入している場合でも、古典統計による需要予測となるため、天候データや新型コロナウイルス感染症の陽性者数等のリアルタイムな外部データを活用できていないほか、最新の機械学習アルゴリズムを導入できていないケースが多く見受けられるという。これらのような要因で予測精度が不十分な環境では、欠品による機会損失や過剰在庫による保管・廃棄コスト、在庫回転率の悪化といった問題が生じている。
事業者の課題へのソリューション:高精度の自動需要予測で業務効率および欠品・余剰・在庫回転率を改善
誰もがデータから未来を見通し(perspective)、SCMにおいてよりよい(well)結果を得られることを目指して開発した『Perswell』は、DATAFLUCTの掲げる「マルチモーダルデータプラットフォーム構想」における需要予測サービス。
本サービスでは、販売・仕入の過去データとビジネス特性に応じた外部データ(天気、新型コロナウイルス感染症の陽性者数など)を組み合わせ、機械学習によって大量の商品の販売数および適正在庫量を自動で予測。需要予測の自動化によって作業工数を大きく削減できるほか、予測精度の改善によって欠品・余剰・在庫回転率および配送計画を改善できるという。
『Perswell』の特長
- 自社にデータサイエンティストがいなくても、需要予測モデルを利用可能
- 古典統計ではなく「機械学習による予測」
- モデル開発にかかる工期工数の削減と高い予測精度を実現
- 各種システムとのAPI連携
- 実務に最適化された需要予測UI
国分グループが『Perswell』を導入
DATAFLUCTは2021年10月に、酒類・食品卸業の国分グループ本社と資本業務提携に関する基本合意を締結。今回、正式に資本業務提携を締結した。その一環として、『Perswell』の導入が決定し、2月中旬の本番運用へ向けて準備を重ねているという。
「マルチモーダルデータプラットフォーム構想」4サービスがラインアップ
本サービスの提供開始により、マルチモーダルデータプラットフォーム構想を構成するすべてのサービスが出揃ったという。非構造化データを構造化するデータレイク/データウェアハウス『AirLake』、AutoML/MLOpsサービス『Comler』、ノーコード対話型BIプラットフォーム『Thryving』、そして『Perswell』を組み合わせることで、組織のデータドリブン経営を推進するソリューションをDATAFLUCTが一括提供可能に。