2月23日(英国:ロンドン現地時間)、クラリベイトは第11回「Clarivate Top 100 Global Innovators 2022」を発表した。
同社はデータに基づき、「一定の基準を超える卓越した革新性を一貫して実現している、世界のイノベーション・エコシステムの頂点に立つ組織」を年に1度選出している。今回で第11回となる。
本年度の「Top100 グローバル・イノベーター 2022」に選出された組織の半数以上(54社)がアジアを拠点としているという。その中で、日本企業の選出は35社、台湾は9社、中国と韓国はそれぞれ5社であったとしている。
本年度のTop100の中で、最も多くの組織が選出されたのは「電子機器・コンピューティング分野」で、同分野でTop100入りを果たした28社のうち26社がアジアを拠点としている。また、モビリ ティ分野においては、電子機器・コンピューティング分野に次いで12社の自動車関連企業などが輩出されたという。化学薬品・材料の分野も、昨年の7社から10社へと選出企業が増加したと発表している。
主な結果は以下のとおり。
- 今回のTop100 グローバル・イノベーターには12の国と地域が選出されており、最多選出国は日本(35社)、次いで米国(18社)、台湾とドイツ(各9社)、フランス(8社)、中国と韓国(各5社)
- 2020年および2021年の「Innovators to Watch」レポートで予測されていた企業である、General MotorsやHyundaiを含む自動車関連企業の数が、2021年の6社から本年度は12社と、2倍に増加。Ford、Volkswagen、Kia Motorsのほか、11回目の受賞となる本田技研工業とトヨタ自動車も選出航空宇宙・防衛関連企業数も2倍に増加し、Rolls-Royceがこの分野に新たに加わり、SafranやAirbusなどの欧州企業が返り咲いた
- AU Optronics、Delta Electronics、Wistronなどの「Innovators to Watch」選出企業、再びリストに戻ったTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)とMediaTek、初選出となったRealtek Semiconductorsなど、台湾を拠点とする電子機器メーカーや半導体メーカーが注目を集めている
- 中国では、Alibabaのほか、Ant Groupが初選出
- 今回のリストには、台湾のIndustrial Technology Research institute(ITRI)、フランスのAlternative Energies and Atomic Energy Commission(CEA)とNational Centre for Scientific Research(CNRS)の、3つの国立研究機関も選出