インフロニア・ホールディングスとアクセンチュアは、インフロニア・ホールディングスが建設・インフラ運営業界で先端となる経営モデルを実現すべく、パートナーシップの基本合意書およびビジネス プロセス アウトソーシング契約を締結した。
これらの契約を通して両社は、インフロニア・ホールディングスのコンセッション事業をはじめとするインフラ運営事業や建設事業に、アクセンチュアの業務知見やオフィス業務の自動化ツール群を体系化したプラットフォームであるSynOps(シノプス)を導入する予定だという。これにより、インフロニア・ホールディングスの業務プロセスにデジタル技術を最適に組み合わせ、業務の飛躍的な高度化を図る「インテリジェント・オペレーション」への変革を加速させる。これら両社の取り組みによって実現されるインフロニア・ホールディングスの新たな経営モデルは、インフラ運営業界全体の先駆的なプラットフォームとなるものだとしている。
さらに両社は、インフロニア・ホールディングスがインフラ運営事業で培ったデータや知見に、アクセンチュアのAIやクラウドなどのデジタル技術を組み合わせる。これにより、建設事業・インフラ運営事業全体のサステイナビリティ向上に資する業界プラットフォームの構築を図るという。
インフロニアを業界先端の経営モデルへと変革させるための主な活動
- インフロニア・ホールディングス全体でデータに立脚した経営の実現に向けて、営業、設計、見積、調達、施工計画、工程管理、原価管理や施工後の維持管理など、グループ全体のDXを推進
- 各種業務の整理や、標準化・デジタル化(自動化)を通じて社員の時間を最適化し、より高付加価値かつ利益を生む業務や役割を担える組織への変革。ならびに付加価値生産性のさらなる向上を目的としたシェアードサービス化の推進
- インフロニア・ホールディングスが手がけるインフラ運営事業のデータとオペレーションを統合的に管理するコマンドセンターの構築およびその運営
- インフロニア・ホールディングスの主要な研究開発拠点であるICI総合センター(茨城県取手市)と、アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京(AIT:東京都港区)双方の研究開発拠点の連携
サステナブルな社会を実現する業界プラットフォーム構築に向けた主な活動
- カーボンニュートラルな社会の実現に向けた、新たなインフラ事業の創出と持続的な事業化
- インフロニア・ホールディングスが施工する建設現場や、コンセッションを含めたインフラ運営事業におけるカーボンフットプリントの導入を視野に、ライフサイクル全体を通した調達改革に共同で着手
- ゼロエミッションの達成に向け、CO2排出量や資源再利用率などのさまざまな指標の、デジタル技術を活用した可視化
- 他産業に比べて担い手の高齢化が進む建設業界で、安心安全な労働環境の確保や、熟練した技能労働者から若年層への円滑な技能承継を可能とするデジタル技術の導入